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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

哲学・思想・脳

受動的な器官が生み出す幻影

脳が受動的な器官であることは良く知られている 目や耳から入ってくる情報を一度は受け止めてしまう 自由意志の入る余地がなく、勝手に処理してしまう できるのは、より注意を向けて、選択することだけだ。 それからたくさん流通する情報は、半ば自動的に処…

反原発=左翼の決めつけ

今、ネットでは、反原発は左翼で、原発推進派が右翼というような色分けがされているようだ。 政治的なスタンスは、どちらかというと右だと思っている、(アンチ左翼という意味での右なので、中道だと思っている。)が、原発は反対だ。 特に、安全を担保でき…

”新幹線”の意味するもの

2歳の息子が大好きな”新幹線”。「どうもこちらの考える”新幹線”とは違うのはないか?」と感じている。彼は、新幹線を見ると、新幹線と言う。「あぁ、伝わってる。やれやれ」と思う ファストフードを一緒に食べていると、ポテトをごそごそと取り出しては、”新…

脳は楽をしたがっている

・・とつくづく思う。 スティーブジョブズのプレゼン本にも、そのような記述があった。 ・複雑なことを聞かされるイライラして「結論を先に言ってくれ」 とか ・シンプルなものに心惹かれるとか ・話をするときに、「今回お話するのは次の3点です」みたいに…

ニーチェ本をいくつか

ニーチェとタイトルに付く本を買いあさる日々「これがニーチェだ / 永井均」 ニーチェを評論しながら、自分の哲学感を語る、最悪のニーチェ本だ。 パースペクティブだの、第三空間だのと煙に巻くような言説を撒き散らしては、偉そうに「ニーチェの強さに憧れ…

TRIZ関連サイト

TRIZ――10分以内に「それ、どうやって実現するか」を思いつく方法 (1/3) @IT総合トップ > 情報マネジメント > 情報マネジメント用語事典 > TRIZ 智慧カード TRIZ連載 〜新しいゴミ箱のアイデア編〜 TRIZをコンピュータサイエンスに導入する

未来派宣言

未来派宣言というのをはじめて読んだ。 ”未来派”の単語自体なら、坂本龍一の”未来派野郎”で馴染んでいたが、具体的に何を志向する運動なのかを知らなかった。→未来派野郎の未来派解釈はこちら とんでもなく暴力的で、隙だらけで、危ない主張だ。 ファシズム…

TRIZ:40の発明原理

1. 分割原理 2. 分離原理 3. 局所性質原理 4. 非対称原理 5. 組み合わせ原理 6. 汎用性原理 7. 入れ子原理 8. つりあい原理 9. 先取り反作用原理 10. 先取り作用原理 11. 事前保護原理 12. 等ポテンシャル原理 13. 逆発想原理 14. 曲面原理 15. ダイナミック…

懲りずに・・「みんなの意見」は案外正しい

・行き過ぎた権威(専門家)依存への”健全な”ゆり戻しとの指摘←ジャーナリスト ・”みんなの意見”=新しい権威を商売に繋げたいというIT企業の新サービス←Web2.0 ・真の民主主義=完全な機会平等を広めたいとの政治的活動←ネット民主主義 ・純粋に集合論、集…

まだまだ、「みんなの意見」は案外正しいネタ

まだ言い足りない「みんなの意見」は案外正しいに関するネタ 魅力的なテーマでもあり、言葉が独り歩きしがちなテーマであるからこそ、言い足りない感じが残っている。フォークソノミーやblogってそもそも、みんなの意見を大事にする仕組みだし、共起語を判定…

「みんなの意見」は案外正しい?

みんなの意見が、専門家の意見よりも優れる”場合がある”というアイディアが結構有名だ。 しかし、これ大事な前提があって、多様性、独立性、分散性がある集団である必要がある。 かつ、”予想に役立てる情報”と限定する必要もあるかもしれない。エキスパート…

日常の無害な洗脳(?)

ちょっとしたことの蓄積が大きな影響力を持つ。脳のネットワークが、日々の記憶の強化で”自動的に”構築される(らしい)のであるから、当たり前とも言える。入出力を脳自体がコントロールできるわけでもなく、柔軟な構造を持っているのがコンピュータとは違…

脳の中の小さな神々/茂木健一郎

「おー!やっぱり脳の中に神々がいたか」「とうとう見つけたか!(笑)」とタイトルだけで衝動的に購入。さらさらと読み進めるが、最近の脳を鍛えるとか脳ドリル、みのもんた的お手軽科学への批判が結構なボリュームで語られている。 脳の機能と部位をマッピ…

「脳」整理法/茂木健一郎

不安や未知と向き合うための脳との付き合い方。脳を如何に整理するかという方法を述べたハウツーでもなければ、脳の特定の機能を高めるためのトレーニング法が述べられているわけでもなく、最新の脳科学のトピックが満載なわけでもない。人間という種が、如…

自己啓発と社員教育 その後の行動

自己啓発セミナー的な内容が、社員研修の名目で行われた事実に対して、行動を起こさないわけには行かなかった私は、これまでの自分が感じたこと、調べたことをできるだけ冷静に報告書としてまとめあげた。 研修の参加者全員、上司、総務部長、常務、社長への…

結末 洗脳カリキュラムとの戦い

第一回目研修二日目の総括として「セルフエスティームを高める5つの方法」と称する”感想文”を会社に提出するとの脅しつきで書きました。 「会社に提出する」の一言は、これが講習の批判をするようなプライベートな感想文ではないことを意味しています。 あく…

自己啓発セミナー レクチャー「グランドルール」「シェアーのルール」「人生は選択である」

セミナー中でよく聞かれたフレーズを以下に記す。 「自分に正直になること」「色眼鏡」「見返り」「互いの良い印象・悪い印象」「不真面目な参加者への叱責」「被害者」「win-win」「本当に欲しいもの」「事実と解釈」・・・・ 時に違和感を感じたのは、 1…

社員研修と自己啓発セミナーの危険性について

これまで、自分が体験した自己啓発セミナーのリアルな報告を書いた。 ごく短期間に詰め込み式で行われざるを得ない研修中の自己啓発セミナーは、他のサイトで書かれている通り、”非常に危険”である。結局、社員研修の名目で行われる自己啓発セミナーの危険性…

洗脳の手法(自己啓発セミナーとの関連) ”気づき”

ストレスフルな状態→逃げたいという欲求→いきなり何かを教える 「あなたの経験はあなた自身の選択の結果である」加えて、何故、カウンセラーは時折、びっくりするほどの大きな声を出したり(脅し?)、受講者に心理的な苦痛を与えるようなことをしたのでしょ…

検証 ヒューマン・エレメント・プログラム

第一回目のセッションで度々引用された権威”ウィル・シュルツ”の「ヒューマン・エレメント・プログラム」をインターネットで調べてみました。自己と組織の創造学―ヒューマン・エレメント・アプローチ / ウィル・シュッツ 春秋社 >内容(「BOOK」データベー…

「あなたの人生で起こったことは、あなたの選択の結果だ」

繰り返し刷り込まれた教義(簡単なフレーズ) 「あなたの人生で起こったことは、あなたの選択の結果だ」です。 このフレーズは非常に重要かつ危険です。ストレスの原因は、この「自分に起こることの選択がすべて自分の選択の結果だ」という“重圧感”なんだと…

初日の午前中 リラックスした導入部から徐々に・・

午前中第1フェーズは、今後必要な組織体系、要求される個人像について、冗談、たとえ話も交えた話が面白く、引き込まれました。危険を感じさせることなく、ごく普通の話題で、会場にも談笑が漏れていたと思います。この時間帯にはしっかりとメモが取られて…

自己啓発セミナー前夜

9月-2月の半年間、毎月土日の2日間を使って、マネージャ研修との決定。 マネージャ昇進候補の24名を対象として、個人、組織変革の方法を学ぶのだという。 「用事による欠席、拒否権はない。厳しい態度で臨む」との総務からの連絡。 代休なしで完全に会社の拘…

自己啓発(緩やかな洗脳)の話

このところ、洗脳ネタが多いのだが、これは脳の連想記憶に関係しているのだと思うので、そのまま記す(笑)。 最近はあまりその被害を聞く事が少なくなっているが、自己啓発である。 気づきセミナーとかエンカウンターなんていう言葉でも表現される。 ネット…

Rulerとは道徳を定めるもの

さて、役割と環境が人間を規定するところまで話が来て、今度は権力、道徳の話。 ニーチェという哲学者兼狂人(笑)は、彼の哲学を徹底的に強者、権力、支配者、弱者、道徳の間の力学で構築した。 ヨーロッパの価値観を倒錯したキリスト教を罵倒、批判、無力…

役割が人の性格と行動を規定する

洗脳、認められたい欲求のネタを一発。 ESという映画で、看守と囚人の役割を与えられた”ただの一般人”が恐るべき変貌を遂げていく話があった。 これは、アメリカの研究室で実際に行われた心理実験に基づいており、現在はこの実験は禁止されているという。 人…

EarthStation 歴史を伝える写真・音声

いろんな国歌を聞きたくて 音と声の世界史なんていうページに行き着いたと思ったら、ヒトラーの演説とかあって、EarthStationにたどり着く。 このサイト、戦争、アポロ、TV、ラジオなど歴史の断片をCDROMやDVDにして販売してるサイトみたいなんだけど。 サン…

動物の言語体系を解析する話

いつもびっくりネタを提供してくれるHotWiredに、動物の言語体系を解析する学者さんの話が載っている。プレーリードッグの泣き声で、”天敵の接近を知らす声が、その動物の種類で異なっている”、”研究員が色の異なるシャツを着て近づくと声が違う”上に、プレ…

反差別という名のファシズム(?)

支那(しな)、白痴(はくち)、気違い(きちがい)がMS-IMEで変換できないことに気がついていたが、気になってちょっと調べてみると、ATOKの場合はもっと徹底しているらしい。 筒井康隆の作品で差別語の問題が大きくクローズアップされたのはずいぶん前だが…

神秘体験と磁気の関係?

wiredに”超常体験は脳への磁気刺激が生み出す幻か”という記事を発見。 磁気刺激で”神を感じる”ってのも凄いね。 別のところでは、うつ病と磁気の関係なんかも研究されているみたいだけど・・・。 磁気に左右されやすいのね、脳って。