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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

脳は楽をしたがっている

・・とつくづく思う。
スティーブジョブズのプレゼン本にも、そのような記述があった。
・複雑なことを聞かされるイライラして「結論を先に言ってくれ」
とか
・シンプルなものに心惹かれるとか
・話をするときに、「今回お話するのは次の3点です」みたいに、先に変数宣言、メモリ確保してから、インデックスを提示(クラスを定義か)、その後実装を掛けると上手く行くようだ。
しかも、文字で表現するのを止めて、よりグラフィカルにというのは、「人間の脳は、8割を画像処理に費やしている」という”脳の慣れ”に合致したやり方だ。(ちなみにこのブログのほとんどは文字だ。申し訳ない)
・グラフ表現するのも同じで、傾向を”見た目で”ざっくり判断したいし、たぶんコレは、ディテールはともかく、相似形かどうかの演算(パターン認識)しているからに違いない。
人は見た目が9割なんていう本もあったっけ。(引用されている研究成果が眉唾なようだが)
・これだけ多くのPC関連機器が発売されているのに、appleが脚光を浴びる理由。
ユーザが所有することによるメリットを、シンプルに表現できているから。
単純に「欲しい」と思う。
他の例もある。

例えば、

・新しい単語が出てきたり、同じ意味なのに別の言い方をされるとイラっとくる。別のメモリ領域や、処理するための回路が新たに用意されなきゃいけないから、コストに感じるのだと思う。

それから、

・処理すべき緊急のことがあるときに、割り込みが入るとイラっとするのもそう。演算効率が阻害されるから。
・他人の人生を学ぼうとする姿勢(学びという行為全体)が、人の演算結果を、自分のライブラリ化する機能だから、勉強すればするほど、人の人生をトレースするようなことになる。自分の脳を使って演算することを放棄しているとしか思えない。
・TVCMを見ていると判断しなくても済む。買いたい気持ちを植えつけてくれて、自分がそのメリットを考えなくても良い。
・人に何かを聞いて楽をしたい(分からないとすぐに人に聞く人がいる)
・なんでもとりあえずGoogleの検索窓に文字を打ち込んじゃう
・口コミとかおすすめに付和雷同して、自分の欲望を人との近似で求めちゃう
(「あ、なんでこんなの買っちゃったんだっけ?」だって、アホか)
・行きつけの定食屋でいつも同じものを食っちゃう
・顔の美醜の判断だって、統計処理らしいじゃないか。
標準よりも微妙にずれた顔を美しいと判断する。ど真ん中だとつまらなく、離れすぎているとリスクだから、そこそこのところで満足する
・情報過多だとシャットアウトして眠くなる(そしていつだって眠い)

”脳は楽をしたい”と表現すると、怠け者器官のようだが、決められた血液やら糖分というリソースを最大限に活用する方法を、常に模索している”優秀な器官”だ。
・・・とくだらない文章をしたためている、この脳は、どんな楽をしたくて、これを書いたのだろうか?