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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

反差別という名のファシズム(?)

支那(しな)、白痴(はくち)、気違い(きちがい)がMS-IMEで変換できないことに気がついていたが、気になってちょっと調べてみると、ATOKの場合はもっと徹底しているらしい。
筒井康隆の作品で差別語の問題が大きくクローズアップされたのはずいぶん前だが、コンピュータの日本語入力にまで波及していることに驚く。

最近のニュースで痴呆症→認知症と読み替えられたことを知った。認知症って新しい病気って思ったのだが、どうやらニュースを聞いていると、内容はおなじみの痴呆症のことらしい。
差別語に関して、気分を害す表現を慎むべき・・だとか正論は正論として許容できるものの、実際には言葉として人々の間で残っている言葉には、負のイメージだろうが、人を傷つける場合があろうが、残せばいいのに・・と思う。汚い人間、汚い思想、汚い心情、汚い感情、汚い言葉ってどうしようもなく存在するんだしさぁ。
下品な言い回しや、低俗な表現をする人に対して「しょうがねぇなぁ」っていう程度の問題ではなかろうか?
痴呆症→認知症の話は、医療の現場から出てきたとか、厚生労働省の誘導だとかいろいろ言われているみたいだけど、マスコミが自主規制して、痴呆症って言う言葉を使ったがために、差別が始まらなければいいな。

そういえば、この手の細かな検閲で忘れられないのが、Windowsの日付と時刻のプロパティ(ロケールの設定?)で使われている地図(ドット絵)の1ドットで問題が持ち上がったことがあった。
インドとパキスタンの国境だかなんだかの話だったが、「ドット絵でしょ?所詮」っていう気がしてた。
Windows 2000 対応ソフトウエアのためのグローバライゼーションおよびローカライゼーションの最適な方法
そこに政治的な意図が表現されていたならいざ知らず、上記を見る限り、マイクロソフトの見解は痛々しい。

許容度って文化の円熟度(人間の円熟度?)を測る定規だと思うのだが、最近、原理主義的な思い込み(一直線)が気になるなぁ。