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脳の中の小さな神々/茂木健一郎

「おー!やっぱり脳の中に神々がいたか」「とうとう見つけたか!(笑)」とタイトルだけで衝動的に購入。さらさらと読み進めるが、最近の脳を鍛えるとか脳ドリル、みのもんた的お手軽科学への批判が結構なボリュームで語られている。
脳の機能と部位をマッピングする手法ではどうやら、人間の感情や勘などの驚くべき現象を説明することが出来ない・・・と。確かに脳の一部の機能と部位が関連していることは分かった・・・と。
MRIなんかで脳内の血流を図化したところで、複雑な人間の思考を解明することは出来ない。

・・で現時点で分からないこと(分かったこと以外)をひとまず”クオリア”というアイディアで説明しようとしています・・と。
クオリアの解明はどのようにしますか?というと、あんまりはっきりしない。(自分がクオリアっていうアイディアを充分分かっていないだけか?)社会現象と脳の働き、脳ブームとの関連なんかから何か分かってくることもあるかもしれないが、
やはり、自分としては、脳というのはこういう条件の時に、こういう状態になり、こういう傾向になりがちだが、こういった方法で(自分で)コントロールが出来る・・・という”脳機械論”であったり”実用的な脳のコントロール法”だったりするわけですな。
脳の中に暴力物質がある・・・とか狂気を薬物で抑制できる・・・という話の方が面白いって思っちゃうんですよ。インプットが”ある関数(=脳の機能)”を通すとこういったアウトプットになるっていう、まるで電算機みたいな仕組みが脳にあるっていうのは科学ですわな。完全に。
たぶん、茂木氏が言っている科学(芸術)と工学の違いってことになるんだろうけど、あまり宗教的なというか、お話的なことに脳が出てくるのは”オカルトと変わらないようで”抵抗があるので・・・。

・・で全部読んだ後にひとつ思ったのは、
「ところで、神々はどこなんだい?」ってこと。
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うーーん、なんか消化不良なんだなぁ。