初の海外モノシンセとなるMiniNovaを衝動買いしたのは2013年の事。
その鮮烈な青いルックスと、ヴォコーダ機能にノックアウトされた。
実はコイツを手に入れる前に購入を検討していたのはmicroKORG。
MiniNovaにして正解だった。
手にしてからかなり経つが、未だに初期の衝撃はそのままだ。
◾️ツマミ、ギミック
ツマミの質感が最高。
コリコリと確かなクリック感がある。
ムーグがツマミに拘っているのと同じように、MiniNovaの開発陣にもツマミへの拘りを感じる。
ベンダーホイールや、シリコンゴム製のボタンもいちいち光って格好良い。
アルミボディにサイドウッド。この価格帯でこんなに贅沢なパーツってアリなのか?
他のミニ鍵盤のおもちゃ達とは一線を画している。
◾️ド派手な音色
決してハイファイではないが、超個性的な音色もMiniNovaのキャラクター。
一言で言えば下品。
真っ先に思い出したのはThe Prodigyだった。
ベースの音圧感は半端ない。
パンチのあるTR909系のハウスドラムで、TB303のブリープが常時鳴っている中で、MiniNovaのリードやベースを入れても全く負けない。
明らかにEDM用のギミック音源。
パッドを押すとダイナミックな変化を得られる。オクターブ違いや、フィルター開け閉め。モーフィングサウンドだ。
◾️実は使い続けたい音色も
Air系のパッド音も実は大のお気に入り。
JUMPなブラスパッドや、ムーグタウラス、ホルン系や、チャーチオルガンなどなど。
真面目なアナログモデリングシンセな顔も隠し持っている。
別に隠している訳ではないのかもしれないが。^_^
本体のmini鍵盤ではなく、ちゃんと標準サイズの鍵盤で、フル音域出してみると、まともなシンセとして使えることに気付く。
mini鍵盤で損をしているなぁと思う。
◾️ヴォコーダ
コレよ、コレ!
TOKIO!ってやりたいが為のヴォコーダ。
または、We are the Robotとやりたいが為のヴォコーダ。^_^
母音が強烈に出る。
ヌケが凄いのよ。
他の音を出し抜くと言ったら良いのか。
厚かましい。コイツったら
◾️パッド
Animateだとか呼ぶらしいが、ド派手な音色を更にド派手に装飾する秘密兵器が、このパッド。
まともにコードだとかヴォイシングだとかをアレンジするような音楽では恐ろしくて使えない。緻密なアレンジを全て破壊し尽くすWeaponだ。大量殺戮兵器と言っても過言ではない。
いや、言い過ぎか。^_^
この記事がキーワードで検閲にかかると問題だ。
◾️こういうのは後にも先にも出ない
恐らく、このシンセは後に残るだろう。こういった空気を読まない、傍若無人なシンセが海外から入って来るのが面白い。
国内メーカーだと、KORGくらいかと思うが、KORGはもはやレジェンド、殿堂入りの風格さえ漂わせていて、伝統をぶち壊すような挑戦は感じられないな。
偉そうで申し訳ない。