y-matsui::weblog

電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

伝統、継承、慣習、神話、ルールの腐臭(脳内ディベート)→結論:自らのブランディングへの活用が吉

伝統、継承、慣習、神話、ルールにまつわる一人脳内ディベート

我ながら反骨な(天邪鬼な?)ロックな文章になった。

他人の影響力に潰されないよう、若者たち、初学者、学ぶもの、押しつぶされそうな者に向けたエールかもしれない。(偉そうに)

 

以下、言葉の意味から確認

・伝統:

伝統(でんとう)は、信仰、風習、制度、思想、学問、芸術などの様々な分野において、古くからの仕来り・様式・傾向、血筋、などの有形無形の系統を受け伝えることをいう。

・継承:

「仕事や財産などを受け継ぐこと」を意味する言葉です

・慣習:

一定状況において個人が繰り返す特定の行動様式が習慣といわれるが、これに対して一社会に広く繰り返し行われる習慣的行動様式が慣習である。

・神話:

人類が認識する自然物や自然現象、または民族や文化・文明などさまざまな事象を、世界が始まった時代における神など超自然的・形而上的な存在や、文化、英雄などとむすびつけた一回限りの出来事として説明する物語であり、諸事象の起源 や存在理由を語る説話でもある 。このような性質から、神話が述べる出来事などは、不可侵であり規範として従わなければならないものとして意義づけられている 

・ルール:

規則(きそく、ルールとも言う)とは、人の従うべき準則であり、主に文章によって規定されたものをいう。


おおよそ、この記事では、言葉を上記の意味で使っています。

神話 > 伝統 > 慣習 > 継承 > ルール(習慣、規則)

概念の大きさ、時系列からするとこんな感じで並ぶのかな。

 

過去に素晴らしい偉人がいました、その行動様式や生き様を学び、伝えるフォロワーが現れ、やがてその流派のルール(不文律)となる。多くの人間がたくさんの時間を費やして継承していくことにより、より上位の概念は更に強固になっていく。

 

================== まえがき 終わり ==============

最も伝統的なクラシック音楽から始まり、ジャズ、メタル、テクノなんていう現代の音楽にも伝統、継承、神話の腐臭が漂っていることを書いた。

何に怒っているのか、何にプロテストしているのか、これを読んで気分が悪くなる人がいるだろう?・・・読み返しながら色々と思った。(3日も下書き状態で、何度も読み返し、表現を改めたりした。一度はすべてゴミ箱に入れて、後日復活した。それがこの公開された文章)

色んな比喩やたとえ話や伝聞に対して、思うがままに雑文をしたためた。

結果、やはり批判、反論、荒らし覚悟で公開することとした。

ここに書いたことは、自分がずっと思ってきたこと、これからも思い続けるであろうことだ。

そして、以下に書くことは、本当にこれだけは表現させてほしいと願う(誰に?)ものだ。

 

■結論

神話や伝統、慣習、ルールの強要を人に対して行うのは

「我こそが〇〇の正当な継承者である(私を崇めよ)」が結論

だから、マウントするし、他人よりも自分がより正当(オリジナルを継承している)と主張するし、誰それとつながりがあると固辞しがち。

神話、継承、伝統という話をするとどうしても宗教の強制性や腐臭を感じざるを得ない。権力欲の塊、弱者(未経験者、入門者、新参者)からの搾取、甘い言葉、迷える子羊の弱み、権力ピラミッド、新規会員勧誘の連鎖、人知を超えるモノへの畏怖。


個人の生存競争なのだね。業だ。

(何に、誰に勝つというのだろう・・・・謎)

後世のために、良いものだから残さなきゃ、絶やしてはいけない・・・色んな御託があるでしょうが、後世は後世で、自分達に必要なもの、影響を受けるモノを、その都度発掘し、経験し、育てていきます。

「おじさん、おばさんの大きなお世話」

反発もするし、あえて破壊もするし、邪魔なら排除するし。

なので、今を生きる演奏家達、芸術家たちは「後世のため」「芸術の発展のため」とか大げさな大義名分で粉飾するのはやめて、「私はこれが好きだ」「俺のため」「私の生存戦略のため」と自意識を確認した方が良い。


年寄りは、自分の過去を賛美、固執し、我こそが正しいとマウントする。

若者(後を追う者)は、過去のおいしいところを頂きながら、自分が成り上がる、差別化する、生存する方法を考えれば良い。

正解が欲しい人は、大人や先駆者や学びたいものに従い、同化して、伝統を語れば良いと思う。俺が正解だと思う人は、茨の道だが、己を信じつくして、己の直感に従えばよ。(そして私はそういった向こう見ずな若者、じじいが好きだ)

 

それが伝統、継承、慣習、神話、ルールとの付き合い方なんじゃないか。

 

■エール

大人たち(先人たち)が、伝統、継承、慣習、神話、ルールに絡み取られて、迎合し、自らを変容させていったのとは違い、反発し、価値を再考し、自らの頭と自分の経験で新しい音楽を生み出していくこと。

先人たちが起こした革命は、実はそういったところから”生成”されてきたと思う。

(「甘い理想主義、革命主義だ」という声も聞こえてきそうだ)


守破離なんてたいそうなことのように言っている奴らは、何を自分が残してきたのかを自問したらよい。先人の教えを言葉だけで反芻しているだけでは革命的な発明は無いと思う。

新しいものを生み出そう・・という明確な、頑固な意思がないと、とたんに伝統や慣習や他人の神話に巻き込まれるのが関の山。

 

・守→破→離 ではなく 離→破→守

まずは、既存の影響から離れ、破壊して、自らの創造性を守れ・・・と言いたい。

(これは秘密だが、自分が成り上がるために、権威を活用する・・という戦略がベストなのかな。まず敵を知り、学び、真似して、権威を身に纏え、守りのために)

 

他人の影響力に臆することなく、自分が好きなこと、自分が好きな音にとことんこだわって、もっと音楽や楽器を好きになって、自分の出す音を好きと言ってくれる人が広がれば良いね。

 

まずは、これをしたいが先にあって、後から先人に学んでも良いしね。

あなたの好きにしなよ。

誰も何も言わないから(誰かが何かを言っても聞こえないくらいに内圧が高ければベター)

 

ボクニハ  ハジメト オワリガアルンダ

コウシテ ナガイアイダ ソラヲミテル

 

オンガク イツマデモ ツヅクオンガク

オドッテ イルボクヲ キミハミテイル

 

ボクニハ  ハジメト オワリガアルンダ

コウシテ ナガイアイダ ソラヲミテル

 

自分だけの音楽を、精一杯、いつまでも、楽しもう!

 

音楽を楽しむ上での阻害要因、腐臭をあえて毒々しい批判調の文章で書いてみました。

誰でも初めは初心者で、あれもできるようになりたい、あのひと凄いなぁ、ああなりたいなぁ・・から、いつしか音楽を楽しめない身体(頭)に汚れてきてしまう。

無垢な気持ちで「この曲のこの音すげー来るな」という体験をいつまでもしていたい。

 

だから、伝統、ルール、慣習、神話とか一旦頭から外しませんか?というご提案。

 

=================== 想定反論 ==================

 

反論は許しません、なぜなら、私の主張を聴け!私の意見は私のモノ。

我こそが〇〇の正統な後継者である。

これは私の差別化戦略、生存競争の一環である。

 

・・・というオチでいかがでしょうか?

 

 

いや、あのね、汚しちゃったけど、本当に、「やりたいようにやりたまえよ(自分もそうしているし)」って事だけなんですわ。