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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

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狂気をコントロールできるという薬の実験。
怒りや犯罪者の狂気をコントロールできる。
つまり、前科者には薬を与えておとなしくさせようっていうコンセプト。
確かにこういう試みが米国で行われているらしいと聞いたことがある。
この映画、更に凄いどんでん返しが。
途中までは薬の効果で、極悪犯罪者が沈静化され、更生しているように見える。
・・・が実際に投薬されていたのは、単なる糖分。プラシーボ効果ってヤツだ。
博士との対話と関係性の中で、犯罪者が更生したというエンディング。
ちょっとウェットで面白い話だった。

性善説を元に「更生の可能性がある」だとかいって、刑期を(税金で)過ごさせて、世に放ち続けていることも問題なら、更生する人間がいる(出獄したうちの6割は再犯を犯すってのが日本の現状らしいが)のも問題を難しくしている。「あなたがキレる原因」という本があって、暴力衝動や社会性の逸脱は脳内の化学物質と関係していて、それを抑制して社会に適用させるという話があった。
まぁ、政治が絡む事件の自白なんかでも、薬漬けにして精神を破壊させ、真実をうやむやにすることで、幕引きっていうトリックもありえるから、薬と人間の精神の関係が明らかにされるってことは、為政者なんかに利用されるってことだ。
しかし、人間に「自由意志なんていうものよりも、もっと強力なケミカルがある」っていうアイディアは好きだね。人間機械論ですわ。ホルモンとか電気刺激とかケミカル、食物で人間が変わるっていうね。
理性の神を信じる人間にとっては怖いことだろうけど、多分本当なんだろうね。人間機械論。
あ、全然映画と関係ないところで、脳が発火したようだ。(汗)