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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

脳とへヴィなコンピュータ利用の弊害

最近、あることがやたら気になって仕方が無い。
あることとは、自分の記憶についてだ。コンピュータ(HDD,データベース、検索)に依存しすぎて、自分自身の脳を活動電位で満たすようなことが極端に減っているような・・。それだけではない、私の脳は、興味があることしか覚えないという、非常に偏った性質を持っているらしいのだ。
最も端的にこれを感じたのが、短期記憶である。どうやらスノーボードなどで頭を打った若者何十万人が短期記憶に障害を持っているらしいのだが、自分は、小学校5年の時にサッカーで頭を打って、気を失った以外は、これといって障害を持っているとは思えない。
この短期記憶、2枚の紙を並べて、例えばレジストコードのような英数文字列を書き写すとする。
これを一回見ただけで、正しく転記できないのである。これはショックを受けた。
何度も何度も同じところから目でスキャンし、口を動かしたりして、記憶したつもりになっているのだが、真っ白の紙の上にこれをかけない。(汗)
こんな日常ネタがまだある

例えば、人の名前と顔の一致、スケジュールの把握、仕事の仕方、書き取り能力も該当するに違いない。
人の名前については、大勢と一気に名刺交換するとき、一度だけ会ったことがある人、顔や性格、仕事の領域に特徴が無い人において、特に著しい忘却が起こる。タレントの名前でさえすぐに出てこない。だいたいが、「仕事で重要な人物であれば、何度も会うので、重み付けがされて、自然に覚えるはずだ(覚えられないような人なら、自分の情報としては不要)」とまで感じているから性質が悪い。
スケジュールについても同様で、社内のグループウェア上にあるスケジュール表にすべてリアルタイムに書き込んでいるため、一番信用できる情報である。そして、頭の中には何も残っていないのである。打ち合わせの席で次回打ち合わせの日程調整をする場面でも「社に戻って確認してから、メールでご連絡します」なんていう言い方が日常化してる。これはヤバい。
仕事の仕方については、すべての情報は内線で聞かされただけでは納得がいかないので、「今聞いた内容を、一応メールでも送信してください」とか言っちゃってる始末。もちろん打ち合わせをしたら議事録に残さないと安心できないし、過去のデータを検索できないと不安になってしまう。
書き取りの能力については、よく言われることだが、日本語入力システムがあるので、正しい漢字や熟語を覚えるということが無い。話言葉のままメモ帳で入力して、正しい漢字を確かめる始末。
分からないことが出てくると、google検索っていうのは、ほぼ習慣化している。
調べ方さえ分かっていれば、どこを探せばいいかだけ分かっていれば問題ない
完全に脳機能のアウトソーシングである。

家に帰って、TVを見る。タレントの名前をフルネームでいえない。下の名前の漢字一文字とか、呼び名は分かってもだ。五十音順に頭文字をスキャンして、連想記憶に頼るが、全く頼りにならない記憶装置なのである。
「ん?先週の土日は何をしていた?」「何を食べた?」「前回ラジコンをやったのはいつだっけ」なんていうことすらも、ハタ?と考えてしまう始末。
んーーー。何か凄く深刻な事態が発生しているような気がしてくる
だけと、仕事には全く支障が無いし、難しい本も理解できる。会話も・・・・ん?会話まずいかも
「言おうとしていたことを忘れる」→「まぁいいや。思い出したら言うよ」→決して思い出すことがない。(汗)
変な語尾になってる時がある。
似ている間違った単語が挿入されていることがある。
使おうとしている単語が急に「え?どんな意味だっけ?」「使い方あってたっけ?」と思うことがある
口にした単語の発音が急に妙な音のつながりに聞こえる

これらは、過度のコンピュータ依存が引き起こす、脳の退化なのではないかと疑っている。