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迷惑メールの迷惑がこんなところにも

迷惑メール(出会い系、エロ系、振り込め詐欺系、アドレス調査系)の蔓延によって「メール文化の危機」とか「スパム業者とプロバイダのいたちごっこ」とか言われている。一番の被害者は、もちろんメール受信者であることには間違いがないのだが、いやいやこれがまた、メールサーバーを運用する普通の会社にとっても大問題を引き起こしているのである。
例えば、詐称アドレス対策だの、ドメイン逆引きだの、POP before SMTPだの、SMTP Authだのといった技術が、プロバイダや携帯キャリアで導入されている。
普通にメールサーバーを立てて利用している企業、プロバイダは、スパムではない正規のメールを正しく送り届けるために、並みならぬ情報収集と、継続的なフォローを余儀なくされる。
これでは、ユーザーもメールサーバーの運営者もメール離れに行ってしまう危険性が非常に高い。
RSSによるPull型情報配信が脚光を浴びているが、RSSのURLを知らしめる手法が、メールに依存していたりする。

今、問題なのは、DBとメールの連携システムで、メルマガを発信する仕組み。
災害時の安否確認を携帯メール宛にっていうものなんだけど、これが携帯キャリアで制限しているらしいってのがことの発端。迷惑メールと一緒の仕組みではあるのだが、かたや災害時のライフライン、かたや本物の迷惑メール。
これをきちんと制御する仕組みが整っていないばっかりに、キャリアごと、プロバイダごとにまちまちの対応をしなければいけないのが問題。しかも、スパマーさんたちが日々、スパム技術を向上させているものだから、キャリア側の対応も激しくなるばかり。
これに追従する形で、アプリケーションの仕様をより厳密にしていかなければならない。
mail.Sendなんていう簡単な一文で済ませられないわけですよ・・。ふぅ
SenderID、MailFrom,From、ヘッダー、DNS,逆引き
あーあ。大変だこりゃ