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SonicWALLでインターネットVPNの実験2

SonicWALLグローバルVPNクライアントでインターネットVPNの続編。
グローバルVPNクライアントは、LAN間接続を実現するSonicWALL間のVPNと異なり、クライアントPCのLANアダプタ上にバインドする形式であるために、以下のようなデメリットが生じる。
1:VPNセッションを開始する都度、クライアントソフトを起動しなければならない
2:同時にLANとVPNの共存(併用)が出来ない
3:インターネット接続とVPNの共存(併用)が出来ない

つまり、LAN上のネットワークプリンタ、ファイル共有も使えないし、VPNで本社LANに繋ぎながら、インターネットのメールやWebを見ることが出来ない。

これは、かなり痛い。せっかくWeb技術でイントラネットもインターネットも透過的にアクセスできる環境にありながら、VPNで本社LANに接続している時には、LANのリソースしか使えないのである。ここは、広域イーサネットのように、勝手にルーティングしてくれるいわゆるLAN間接続とは全く異なる。

結論:クライアントにソフトウェアをインストールするタイプのVPNは、リモートアクセスの代替手段である

確かに、LAN間接続用に双方向で機器(VPNルータやファイアウォール)を購入するほどでもないからこそ、クライアントインストール型のVPNを検討するのだろうし、遠隔地からLANに接続したいというニーズは、モバイルの場合が圧倒的に多い気がする。
しかし、モバイルであっても、VPNで社内リソースを利用しながら、メールチェックをしたり、Webにリンクしたりしたいはずである。
LAN間接続のような投資が必要でなく、LAN間接続を可能にするような技術はないのだろうか?
透過的に・・ということは、”ネットワーク層で動的にパケットをルーティングしてくれるような仮想TCP/IPドライバ”があれば良い。IPSecの詳細情報を調べてみるか。