下記のオンボードイーサネットで、ネットワークカードのロードバランス・フェイルオーバーを設定した。
・イーサネット
→Broadcom BCM5708 NetExtreme ? Gigabit Ethernet
・ソフトウェア
→Broadcom Advanced Control Suite 2
これで耐障害性がアップするんなら、使わない手は無い。
IPアドレスなどの情報は、仮想アダプタに対して設定する。
仮想アダプタは、プライマリとスタンバイアダプタとして定義される。スタンバイアダプタは別に1つでなくても良いみたい。
プライマリが死ぬ(ケーブルを抜かれる、ハブのポートが死ぬ)とスタンバイに切り替わる。pingのレスポンス1回分のロスくらいで、切り替わる。
プライマリの切断状態が解消されると、また同じくらいの時間でスタンバイ側からプライマリに切り替わる。
気になるのは、MACアドレスベースとIPアドレスを管理しているファイアウォールなどとの協調動作であるが、SonicWALLProの場合は、大丈夫であった。
(折角、イーサネットカードが冗長化動作するのに、ファイアウォール側で再起動が必要なら、全く意味が無いのだ)
BASP Virtual Adapterってのがネットワーク接続にインストールされ、既存のネットワーク1、ネットワーク2設定は、
”Broadcom Advanced Server Program Driver”のみがバインドされた状態になる。
インターネットプロトコル(TCP/IP)、Microsoftネットワーククライアント、その他のチェックが全部外れる。
個々のカード状態をタスクバー上で見ることもないので、”接続時に通知領域にインジケータを表示する”のチェックを外す。
しかし、ひとつ納得いかないことを発見してしまった。
再起動しても、デスクトップにログインしないと、ネットワークが有効にならないようなのだ。
ネットワークサーバとして、これはいただけない。
Windows2003で”control userpasswords2”とコマンド入力して、自動ログオンの設定を行う。
常に管理者ログインしているサーバというのは、非常に気持ちが悪いがしょうがない。
■昔話
WindowsNTServer4.0の頃、ANT(AsciiInternetTechnology)という会社が、クラスタリングソフトを出していた。これは、一台のPCサーバに2枚のNICではなく、2台のPCサーバのクラスタリングを構成するためのネットワークドライバ&ユーティリティ。実際に使ってみたことがあるのだが、片方のホストが完全に死んでいないと、切り替わらなかった。理想というか、今で言うHA構成なのだが、特定のポート(例えば80ポートのみ)が死んでいる状態で即座に切り替わって欲しかった。完全にOSのレベルで死んでいないと切り替わらないなんていうのは、ほとんど現実味がなかった。(そんなに綺麗に死んでくれることってめったに無いんだ、これが)