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1Uラックマウントサーバの盲点

昨年の10月に導入した1Uラックマウントサーバがたかだか13ヶ月で故障した。
微妙な、しかしサーバとしては致命的なパーツ”ネットワークカード”の昇天によって。
近頃のサーバは1Uラックマウントという高密度実装を可能とするためか、イーサネットオンボードで持っていることが多い。(オプションでオンボード以外のイーサネットも選べることもある)
このオンボードイーサネットというのが、実は曲者だ。
今回身に染みた。
なんせ、たかだかイーサネットが1ポート死んだだけで、マザーボード交換なのである。
昔なら、ドータボードだかPCIスロットだかに、代わりのパーツをプスっと差し込むだけだったのに。
その代わりと言ってはなんだが、今回の機種の場合、2系統のイーサネットで冗長構成を取れるようになっていた。自分の場合は昔からの運用で、1をサービス用ポート、2をメンテナンス用ポートとしていたため、一発の故障で即ダウンする羽目になった。

メーカのサポートに連絡したら、翌日に交換パーツが届いた。更に、明日には保守要員が交換作業のために訪れることになっている。
一応手続き上の確認という前置きで
「HDDのバックアップを取っておいてください。」
「万が一データが失われることになっても保障しかねます」
だと。
たかだかイーサネットの故障のために、少なくない時間を掛けて構築したソフトウェアの塊を「保障しかねます」の一言と来たもんだ。
マザーボード交換ということは、コントローラ類をすべて抜く。事故も起こりえる。繋ぐ際のミスもあるだろう。しかし、こちとら、たかだかイーサネットカードの故障なのである。
壊れたものは交換するしかない。確かにその通り
そこで、今後のこともあるので、ちょっとだけ考えた。
結論:2つのイーサネット冗長化構成で使うべきだ。
壊れるモノはしょうがない。
その上で、メンテナンスポートをUSBのイーサネットで補う。USBならいくらでも補充できるし、壊れたってサーバ構成には変化が無い。
サーバのディスクにUSBの外付け*2のミラーってのも渋いかもしれん。マザーボード上のデバイスにできるだけ依存しない、可動性の確保。仮想化したサーバが外付けのUSBディスクの仮想ドライブにマウントされているなんていうのが究極かもしれない。