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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

サーバ仮想化・・やっぱり人柱かもしれないぞ

Microsoft Virtual Server 2005 RC2 SP1でCentOS5.1環境を構築して、色々と検証している。qmailサーバ、apacheリバースプロキシ、MovableTypeperl,PHP,MySQL,phpMyAdmin)、MRTGWebalizer,VNCServer・・・
/var、/homeなどのアクセス頻度が高いディスクをSCSIに移動してみたり。
しかし、調べれば調べるほど、実運用レベルを保証する情報が出てこない。
ハードがプアな場合、SCSIタイムアウトとなり、サーバが頻繁にダウンするだの、ゲストOSにWindowsLinuxを混在させるとLinuxでパフォーマンスが出ないだの・・。
現段階のサーバ仮想化って、もしかすると人柱かもなどと思えてくる。
ハードメーカー、OSメーカ、ITベンダーが、煽ってる技術なんだから、いくらか差っ引いて見る必要がある。アルファ版がリリースされて、新しいもの好きや業界人がみんなで乗っかって、自分みたいな”なんとなく”な技術者が巻き込まれて、そのうちに既成事実化してくる。そんな仕掛けなんだろうな。きっと

PCサーバの世界でこの10年、20年に起こったことを冷静に振り返ってみると、OSとハードウェアの性能、安定動作を保証する歴史だった気がするのだ。
IDESCSIRAID、USB、マザーボードBIOS・・多くのユーザの実体験や失敗、クレームを乗り越えて、最終的に標準化採用されたはずだ。
その組み合わせのノウハウは、仮想化技術で正確に継承されているのだろうか?個々のドライバやデバイスのエミュレーションは、ハードウェアが行っていたことと等価なのか?
可用性、冗長性に注目してのサーバ仮想化だが、肝心の実運用安定性は?という部分で足踏みしてしまっている現状。
書籍(※1)にあたったり、ホワイトペーパーに目を通してみたりと、情報をあさっているのだが、本当に知りたいこと(※2)は、結局、自分が体験して、大丈夫だという自信を積み重ねるしかなさそうだ。

※1:書籍
仮想化技術 Expert
すべてわかる仮想化大全―VMware/Virtual Server

※2:本当に知りたいこと
「実サーバ程度の安定度を期待できるのか?」ってこと。具体的には、Linuxサーバなら半年、一年程度ノンストップで動作し続けられるのか・・・とか。WindowsならホストOSのパッチ当てが発生する1ヵ月程度は少なくともノンストップで大丈夫なのか?とか
Webサーバとして動作させた場合には、どの程度の同時アクセスに耐えられるのか?とか
要するに、ベンチマーク。負荷テスト、耐久性テストの結果みたいなもの。