コーチングなんていうのが少し前にもてはやされた。
部下の指導方法として、経営関係の書籍コーナーにいっぱい陳列されている。
心理を上手く利用して、目標達成させるってのが目的なんだが、相当に怪しい。
従来のように、”経験豊富な上司が、素人同然の部下を指導する”っていうんじゃない。
コーチングってのは”部下と同じように問題を解決しようと働きかけ、褒め、彼らの言い分を良く聞き、やる気を出させる”ようなやり方のようである。
なるほど、色んな正解があることは周りを見渡せば分かるから、非難されるようなことは避けたいし、自分にもそれほどの成功体験があるわけでもない、大体若者の吸収力を持ってすれば、自分の経験なんてあっという間に追い越されてしまうかもしれない。それなら、生意気な若造を認めてやり、自分が嫌われたりしないように穏便に済ませたい・・。そんな情けない上司達にとっては、コーチングだエンパワーメントだなんていういかにも新しそうなアイディアで、塗り固められた方が都合が良い。
自分が上司として思うのは、まず先に自分が成功し、その体験を出来るだけわかりやすく提示してやりたい。
自分が上司に望むことも同様、尊敬できる、行動力のある、責任感のある上司であって欲しい。そう!頼りにしたい。
自分はコーチなんていう責任感のない存在は嫌だ。自分が現場でパワーを発揮し、取りまとめ、チームをぐいぐい引っ張っていきたいね。
心理的に心地よくなってもらって、個人のやる気を引き出す・・なんて、カウンセラーとか経営コンサルでもやってろ!と思っちゃう。