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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

人間関係の相関図と見た場合の別の側面

SNSネタである。しかも、以前に書いた”社員監視の技術”に関連しているのである。あなおそろしや。
社員監視が、メールトラフィック監視、アプリケーションの動作状況監視から始まるとの話題を書いたが、この元ネタになった本には、興味深いソフトウェアのいち機能について書かれていたのを思い出した。
メールをアーカイブし、データマイニングした結果を可視化するもので、”複数の人間の間でやり取りされるメッセージ数や返答文作成にかけた時間などから、円と線で人のつながりを評価する”という。
統計処理を施すだけに、妙な信憑性がありそう。
経営者なら誰しも、社員間の力学、顧客との関係に目を光らせたいと思うだろう。

メール送受信の本数=人間関係の濃密さというのも乱暴な見方だが、確かに、あるプロジェクトで頻繁にメールを送受信している間、関係者間は強烈なつながりを持っていると見ても差し支えない。
定期的に報告書程度の情報しか流れなければ、「あ、形骸化した関係だな」と分かりそうなものだ。
組織をまたがって、密接にメールの送受信をしている事実があれば、組織変更時の参照情報として使われそうだし、社内恋愛なんていうのも可視化されそうではある。
うぅぅむ。やっぱり覗き見でしかないわけだが、企業統治という視点で見た場合には、最も強力な経営支援ツールになりうる。
さて、SNSである。
SNSで運営企業は何を見たいのか?顧客同士の繋がり?どのような属性がユーザーを引き込んでいるのかの把握?もしかして、指数級数的に爆発する無限の会員名簿?(怖)
商売のネタとしてのマーケティングが、人間関係に目を付けるのは当たり前で、だから口コミ商売の信憑性が高いとか、価格.comでのユーザー評価が重視されたりするのだが、これがIT技術でDB的に管理され、ネットワークという即時性の高いメディアで共有されるのが末恐ろしい。
それまで、たかだかメルアドやアンケートの解答結果、購買履歴程度のソフトな情報しか漏洩する危険が無かったのに、個人の信条やら嗜好やら日記のような赤裸々な情報が漏洩してしまうのだからたちが悪い。
しかも、管理主体は(恐らく)個人なので、誰も管理責任を持たないということだ。
個人情報漏洩に対する被害と責任の取り方っていうのも大きなテーマじゃないのかな?。