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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ネットワーク運営者が期待するSNSの側面について

個人的にSNSを好むかどうかに関わらず、仕事的には関連しざるを得ないところが職業人のジレンマである。
実際、あるお客様からの相談で、会員制サイトをSNSに移行できないかどうか?との問い合わせがあり、それで”職業人として”調査したり・検討していたりするのである。
恐らく、「会員同士が和気藹々とサイトを盛り上げてくれ、お互いの紹介によって会員が自己増殖していく」的なバラ色のイメージを抱いているに違いなく、「うぅぅ。確かにSNSについて、魅力的な宣伝がされているよなぁ」と頭を抱える部分である。ハッピーで楽しげで・・・。
でも、企業の会員制サイトの求心力(ネタの提供元)は、”まず企業ではないのか?”と思ってしまうわけである。
既存の会員制サイトを地道に発展させていくこと、メルマガの記事に工夫してみること、商品企画・開発とのリンク・・・などなどSNSに求める前に、することがあるはずだ。
別にSNSを飛び道具として、サイトに彩りを与えること自体に反対するつもりもないのだが。
妙な期待を煽ってはいけないし、期待をすべきではない!と思うのである。

趣味で繋がる人間をフリーに遊ばせるサイトではなく、あくまでも”利益に貢献する顧客の囲い込み”を狙うはずであるからして、会員に無料掲示板やらblogやらを開設させられるようにしたあとで、どこから収益に繋げるのか?が問われるはずである。
会員が自己増殖するサイトを運営するためには、ハードウェア、回線の継続的な増強は避けられないし、”ユーザーにとっての単なる便利ツール提供”で終わらせないためには、これまで以上の求心力や、便利な機能の開発、広告収入や他企画との連動が求められる。
googleやyahooでさえ、ポータルサイトの集客や定着に苦心するのに、一企業がポータルってなかなか大変だと思う。
自分がふわふわとした客として立ち寄るのは、”パワーのある人間が、濃い情報を発信しているサイト”であり、「最近つまらない」と感じた瞬間には、”お気に入り”から消えていたり、残っていても全くアクセスされないデッドリンクにしかならないのである。興味を失ってしまえば、メルマガは即ゴミ箱だし、あまりにもうっとおしいければ、即座に退会である。
まてよ!自分のblogを企業サイトに無償で誘致するからこそ、継続的に、企業からのメッセージを流し続けられるっていうことなのか!。
自分がblogを置くとしたらどんなサイトなんだろう・・・・という切り口で考えてみるか!。・・・続く