■15:ヒートシンク、クロッツハイパワー、スリッパークラッチ
11/13 午前・午後 環状二号線建設予定地
午前・午後共に環状二号線建設予定地での走行。エンジンのかけ方も段々要領を得てくる。先週悩まされたオーバーヒートについて、掲示板にかずゆきさんの目からウロコのコメントがあり、ヒートシンクの方向を正常に直せばオーバーヒートが無くなるとの期待感いっぱいの今回の走行。オーバーヒートと空冷の関係を知りたく、ボディを外して裸の状態で走行させてみる。
前回オーバーヒートを起こした半タンクに突入。「止まった!」のには原因があって、これはブレーキング時のアイドリングを低くしすぎたせい。
ニュートラルでもアイドリングがかなり高いのが気になり、調整をしているのであった。
再スタート後1タンク分を無事完走。
午前中の走行はこれで終わり。理由は、クラッチベルを止めているネジが緩んだから。自宅に戻り、エンジンを降ろし、ネジ止め剤を付けビスを交換する。
この時点で「何故クラッチベルを止めているネジが緩んだのか?」理由が分かっていなかった。
さて、メンテナンス後の午後、再度チャレンジ。
午前の走行で、「まだエンジン温度が高すぎる」ことが気がかりだったので、ニードルを4回転にし、緩急織り交ぜて走ってみる。
かなり高速で回したのだが、1タンク分問題なく完走。この1タンク分で気づいたのは、スロットルがやけにダイレクト感があること。(グリップがある)砂利を蛇行で緩急織り交ぜて走っていた際、加減速がきびきびしている。
午前にメンテナンスしたはずのクラッチベルのネジ緩みが発生しており、ネジが外れそうなのを騙し騙し締めながらも、エンジンの調子も良いようなので、ジャンプ大会に突入。
くだりのジャンプでは綺麗な姿勢で決められるものの、のぼり側のジャンプでは前を上げすぎて着地時に転がること数回。着地したところが水たまりだったり、かみさんに交代して、二人でサベちゃんをぼこぼこにしてしまった(下写真と動画を参照)。結局、ノンストップで追加1タンク分を完走。
ブレーキばっちり、ギアのかみ合わせもばっちりで、エンジンの調子もばっちりでこれまでで最も楽しいジャンプ大会を堪能したのである。
本日の燃料消費量:3タンク分(約500ml)
ボディがボロボロ |
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天井にも穴(T_T;) |
お疲れ様 |
繋がれて帰宅 |
回転数が高い原因がなんとなく分かった!クラッチベルのビスが緩みやすい理由もなんとなく分かった。(どちらも仮説)
まず回転数が高い点。先週の木曽川での走行から、燃料が変わった。これまでクロッツオフロード用ハイトルクを使っていたのだが、ホビーショップ高木から届いたクロッツオフロードハイパワーを使っている。具体的な違いが書かれたWebページがなかなか見当たらなかったんだけど、東新化成のHPの説明を見ると、若干性格が違うようで、
※ ハイパワー タイプ : 高回転重視(カストロール+化学合成オイル・コンペティション用)※ ハイトルク タイプ :取り扱い性・加速重視(100%化学合成オイル・ノンカーボンタイプ)
・・・だそうだ。ん?高回転重視?ニードル戻し回転数で0.5くらいの違いがあるように感じる。(ハイパワー4回転=ハイトルクの3.5回転)
しかも、ハイパワーに含まれている”カストロール”ってのが、シリンダー内で”硬質カーボンを形成して機密性を高め”、”オイル抵抗が少なく”などと書かれている。
「高回転重視」やけに気になるフレーズだ
クロッツオフロードハイパワーで、今までと同様の3回転〜3.5回転戻しで、しかもヒートシンクが風の通らない方向で走行させていたのだから、オーバーヒートは当たり前!とも思えてくる。
さて、続いてクラッチベルのビスが緩むことについてのなんとなくの考察。
もしかして、スリッパークラッチがすべっていないのではないか?HPIの説明書に目を通すと「タイヤを手で押さえ、指でスパーギアを回します。強い力が加わった時にスリップするように調整します」「スリッパークラッチの締め込みすぎは駆動系を痛めることがあります。」なんて書いてある。前回金属51Tのスパーを取り付けるとき、「金属ギア同士がかみ合ってりゃすべるに決まってる」と、実体験としてすべることを確認していなかった。指で負荷をかけてすべるくらいに緩めてみよう。ぬるい加速をするようならそこから少しずつ締めれば良い。
そういえば樹脂スパーを初めてなめた桜淵公園での走行の前日、スリッパークラッチのネジを強めなかったか?→自分。緩んでいると思い、「締め増ししなければ」と何気に締めていた気がする。(汗)
加えて、スパーを金属にしてから、なめたり歯が飛んだりしていないのとは逆に、クラッチベルがなめたり、磨り減ったりと激しい。しかも、今日の走行のダイレクト感は、クラッチベルやエンジンに物凄い負担をかけているってことじゃないか?
クラッチベルのビスが取れる寸前 & スパーの歯は変わらず、クラッチベルが磨耗 |
11/14 午後 環状二号線建設予定地
前回の仮定を証明するかのような雰囲気で始まった今日の走行。熱くなっていたのか、始動用具の充電を忘れていたので、電池式のモノに切り替えたのと、プラグが真っ黒だったのに気づかず、エンジン始動まで格闘すること30分。新しいプラグ(OS 8番)と新しい始動用具の電池ですんなりOK。ニードルは最初4回転、調子が出てからは3.75回転。
最初、スリッパークラッチがゆるすぎたのか、加速感が鈍かったため、1/2回転締めると、如実に走りに反映。エンジンも熱でだれることもなく、走りがぬるくなることもなく、常にきびきびとスロットルに反応する。駆動系(スパー、クラッチベル)への負担も少ないベストな状態のようで、ギアがなめたり欠けたりすることなく、合計タンク4杯分(5杯だったかなぁ)のなかなかの好成績。3時間近く常に走らせっぱなしでも”いつまでもタフな絶倫サベオヤジ”(笑)
やっぱり、速さとかパワーとかいうよりも、長く、安定して遊べる方が圧倒的に楽しい。
ジャンプでハイパフォーマンスエアフィルタを紛失*し、標準のエアフィルタに変えたのだが、こっちの方が調子が良いみたい。(汗)
*頻繁に取り外すため、結束バンドが面倒で・・・(以下、ぐずぐずと言い訳)
元気にジャンプしている絶倫サベおやじに、近所の子供2人が近寄ってくる。転げまわったり、勇ましくジャンプするサベージを兄弟で仲良く見ている。
「やってみる?」と優しく声をかける
以下、子供2人が交代で初サベージする様子を、保護者のごとく監督する私である。
子供には大きなプロポ、スロットルも小さな指には微妙な調整が難しく、急発進もしばしば。
慣れてくると、監督者である私の真似をして、ジャンプまでする始末。
フルスロットルでジャンプに突入された時には、天を仰ぎましたよ。さすがに
ヒアリングの結果(笑)、7歳と5歳のこの兄弟の父親も電動ラジコンをやっているらしく、スカイラインを愛車にして、レースなんかに出ているらしい。4台所有しているとか言ってたんで、かなりはまっているんだろう。34歳だっていってたから、同じ世代だ。
「こういうの(エンジンカー)は初めて」だっていって、子供達興奮の様子。
子供達と走らせていると、散歩中のおっちゃんが近寄ってくる。どうやらお連れの柴犬君の方が、サベージに興味しんしんのようだ。
近寄ると怖がるくせに、遠くになるとワンワン吼える。(「分かるよ!同じ小心者として君の気持ちは」・・・・笑)
子供が扱ってもエンストしたり、暴れたりせずに、安定して走り続けるっていうのは、ホントに凄いことなんじゃないかと。サベちゃんのメカニックとしては鼻が高いのである。
この調子を維持して、いつまでも絶倫オヤジぶりを見せて欲しい・・・本当にそう願うのである。
どこかの子供と(誘拐ではない!) |
楽しげな子供 |
兄ちゃんは結構上手い |
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犬も興奮して立ち見 |
ぼろきれのように変わり果てたボディ |
走行後のメンテナンス及び本日の反省会
・シリンダーガスケットも念のため交換?→HPIにネット注文
・クラッチベルのネジが緩むのはスリッパークラッチを締めすぎているせい。
・プラグは常にベストの状態で使う(黒くすすが付いたもの、赤熱が弱いものは破棄)
・始動用ヒーターの電池も常にベストに。(充電を忘れやすいので、予備も必要?)
・スリッパークラッチの調整次第で部品の痛み具合が大きく変わる。(パーツを交換した際の重要ポイント)
・ブレーキの効きが鋭いっていうことは、常にブレーキが効いている可能性が高い。(ブレーク交換時の重要ポイント)
・燃料に合わせてニードル戻し量を微妙に調整する
・ハイパフォーマンスエアフィルタでは空気を吸い込みすぎる場合がある。(燃料やニードル戻し量にも関連)
11/16 アンダーヘッドとシリンダーガスケットの交換
アンダーヘッドのねじ山(プラグを装着する部分)がバカになったので、取り寄せ、交換。以前に噛んでしまったので、シリンダーガスケットもついでに交換。エンジンを開けてびっくり。
「内部が褐色色になっている!」
前に開いた時はまだ綺麗な金属光沢だったのに・・・。うぅぅむ、クロッツオフロード用ハイパワーのせいか?
購入品(これでなんと!送料込み3800円) |
美しさにしばし惚れ惚れする |
真っ黒 |
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褐色のピストンヘッド |
シリンダーも薄く褐色 |
装着! |