MOTIFを源流に持つ二台だが、同じ音色、同じエフェクトをかけて、同じシーケンスデータを流しても、出音が違う。
◾️データ容量の違い
ちなみにデータ容量はMOX6が355MBで同時発音数は64音、1024音色。MX61が166MBで128音、1106音色。MOX6が2011年、MX61が2016年発売で、5年もの開きがある。
◾️音の主観
音の傾向は、比較するとMX61の方がドンシャリ、MOX6は弦楽器、管楽器の中音のボリューム感があり、かつ高域が繊細に鳴る。
◾️ヤマハさんへの問い合わせ
ヤマハに問い合わせたが、ウェーブデータはどちらも同じ。D/Aコンバータや電源、アナログ回路が違い、ターゲット層に合わせて細かくチューニングされているらしい。
ちなみにMX61でも十分に良い音で、MOX6入手前は、ほとんどこれ一台でOKだった。
ワークステーション機能が欲しくてMOX6に遡って入手したわけだが、音の違いに気が付いた次第。
◾️音色を構成するエレメント数
両機の音色リストをプリントアウトして比較してみた。使っている音色の波形の数。polyとかelementなんて書いている部分を比較してみると、同名の音色でもエレメント数が違うものがある。
今回その音の違いに気がついた大好きなelectric violinはどちらも1elementで、とても単純な構成だ。意外だね。
次に、重ねた時に違いが出そうな弦楽器を比較すると、ちょっと違いが出てきた、明らかにMOX6の方が4音使っている割合が増えてくる。MXは3か4と言ったところ。他の音も調べてみるとBrassなんかも明らかにMOX6は多い。
「何だよ。重ねてるのwave数が違うじゃないかよ!。」DAやアナログ回路や電源の違いだけじゃない可能性が出てきた。
◾️インサーションエフェクトの違い
MX61で多用したインサーションエフェクトはMOX6では3つまで。MX61より1つ少ない。
実はこの一つは大きくて、スピーカーシミュレーターと歪系を使いたいツインギターとベースでで3つ使って、ドラムにコンプをかけられるかどうかという1つなのだ。
◾️音色の傾向の違い
音色リストをPDFからExcelに展開して、音色カテゴリ毎の増減や、同名音色のエレメント数をもう少し詳しく見てみると、両機の性格の違いが明らかに出来る筈だ。
時間を作ってやってみよう。