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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ヘヴィメタルの多様性

この連休でたくさんのメタルCDに触れ、「メタルって色々あるなぁ」と改めて。

時代と地域と音の特色と、下手したら何々派みたいな、形容できるバンドがいくつかしか無いものまでありそう。

ヘヴィメタル体系
 NWOBHM ← 元祖
 パワーメタル← 正統
 スラッシュメタル← 革命
 デスメタル← 正統
 メロディックデス ←変節
 ドゥームメタル← 亜種
 コアメタル← マーケティング
 オルタナメタル← アメリカ変節
 エクストリームメタル← 新スラッシュ
 ジャーマンメタル← 頑固モノ
 メロディックメタル ←新LAメタルw
 ハードコアメタル← 新モーターヘッド
 メロコア← 変節
 グルーヴメタル ←パンテラの言い換え
 ネオクラシカルメタル← イングヴェイ
 プログレッシヴ← ドリームシアター
 ゴシックメタル← 美メロ、女性Vo
 シンフォニックメタル← 新ネオクラ
 フォークメタル w← 北欧限定、田舎メタル
 インダストリアル w← 機械化、都会メタル
 グラムメタル w← ビジュアル系、要美形

 

Wikipediaヘヴィメタルサブジャンルを見ると、クラクラしてくる。

ヘヴィメタル - Wikipedia

 

やはり、Wikipediaを見ても、大雑把な音の特徴や、地域、時期で分けているようだ。

 

・音の傾向で分ける方法

 正統派またはNWOBHM
  ジューダスプリースト、アイアンメイデン
 スラッシュ
  スレイヤー、メタリカメガデス
 メロスピ
  ハロウィン、アングラ
 パワーメタル
  レイジ
 グルーヴメタル
  パンテラ
 ネオクラ
  イングヴェイ、シュラプネル系
 プログレッシブ
  ドリームシアター
 ゴシック
  エヴァネッセンス
 

・大雑把に地域で分ける方法

スカンジナビアンとかジャーマンとか地域特産みたいな分け方もあり、これはコレである特色を表している気がする。

北欧、東欧、ロシア、南米、北米、ラテン、アジア、イギリス、アメリカ、カナダ、ドイツ、イタリア、スウェーデンフィンランド

・メタルの多様性

メタルは多様性を含んだままヘヴィメタルで良いじゃんと、思うんだけれども。

1作めはNWOBHMの正統派としてデビューして、2作目、3作目はスラッシュで、4作目はグルーブメタルとデスメタルで、近年はメロディが際立つメロデスです…とか。w

色んなバンドやトレンドに影響されて(インスパイアとか言いそう)未消化のまま変節(成長とか言いそう)しているだけだろと。

まぁ、自由に言葉を作り出して行けば良いけど、マーケターの仕事だと言うことだけは知っておいたほうがいいと思う。
まぁ、沢山のアルバムを整理するときに、色んなキーワードがあったほうが便利だし、音を言葉にするっていう試みはなかなか楽しい。

 

・メタル的態度

ただ、音楽家はその時々の理想的な音を作り続ける信念だけだし、自分が好きな音にこだわって、何十年もやり続けている不器用なメタルな親父が、実はメタルのKeep the Faithを体現しているのじゃなかろうか。

ジューダス、メイデン筆頭に、メタリカ、クリーター、デストラクション、レイジ、ヴォイヴォッドとか。長く続けているって事がメタルかどうかの基準かも。

 

・メタルが表現するテーマ

喜怒哀楽なら、喜 < 楽 < 哀 < 怒

という順番かな。

単語なら、焦燥、恐れ、怒り、戦争、悲劇、悲しみ、慟哭、死、攻撃、病、破壊、悪魔、黒魔術、地獄、迷い、血、神、天使、支配、虐殺、孤独、虐待

 

暗い!怒れる魂の叫び。

 

マズロー欲求段階説では?

マズロー欲求段階説で言うところの、生理的欲求、安全の欲求を求めている。

生死を彷徨っている人という感じ。戦争や人間の負の行為がテーマになりがちってそういうこと。社会的に認められたいとか、自分を承認して!みたいな動機はほとんどないと思う。機械や管理社会のデストピアなんかを憂うテーマ設定もあり、最近は、サイコな危機やAIなんかをテーマに取り上げることもあるようだ。

 

①生理的欲求
    生きていくために必要な基本的・本能的な欲求
②安全の欲求
    心身ともに健康でかつ経済的にも安定した暮らしをしたい欲求
③社会的欲求
    友人や家庭、会社から受け入れられたい
④承認欲求
    他者から尊敬されたい、認められたい
自己実現の欲求
    自分の世界観や人生観に基づいて『あるべき自分』になりたいと願う欲求

・体系図

自分の頭の整理を兼ねて、Wikipediaの記述を元に体系図を作成してみた。(暇人だなぁ)

 

リズムの遅い速い、メロディ、和音、構造などの音楽的要素か、脱構築(破壊)か、アメリカかヨーロッパかといった相克を繰り返して、雑種交配していく様が見て取れる。

基本的にNWOBHM以降は、アメリカが主戦場で、伝統に即したアンチテーゼ(自国主義)が非アメリカから提示されながら、アメリカを含む世界マーケットで戦うという感じ。

JapaneseMetalって、ヨーロッパの哀愁の色が強く、本当に極悪なメタルサウンドって少ない気がする。肉食獣じゃなく、草食な感じ。(そこがまた奥ゆかしくて良い)