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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ズルいヤツほど成功する! という本を読んだ。

書店でパラパラと目次を読んでいたら、あまりにもくだらない心理テクニックのオンパレード。
しかも、会社の人間で、これと瓜二つなことを良く実行していて、「手の内を調べてやれ」と意地悪な理由で購入したというわけ。
ほめた直後に叱るなど感情を揺さぶって、思考停止にしてから無理難題を受け入れさせる(動じたことは無い)
うわさを流せ(うわさをまともに聞かない)
ここだけの話をちらつかせろ(ここだけの話がココだけなわけがない。こいつは常にこうやって注意を引いてるだけだ)
偉人の名前や格言を完璧に暗記しろ(人の言葉を引用して権威付けするどうしよもないアホだ)
話の前提を操作して暗示をかける(おかしな前提は、その場で異を唱え、正す)
相手にレッテルを貼ってレールに乗せる(そんな自分ではないことをはじめに正す)
自分の意見の「みんな」に置き換えろ(みんなとは誰かと正す)
困った質問には「君はどう思う?」で逃げろ(質問返しをするな!と正す)
1回だけぶちぎれておけ(ひるまない。こちらも正面から対峙する。一歩もひかない)
1人を叱れば全員を動かせる(人は人、自分は自分と言い聞かせる。萎縮しない)
大きな音で相手に恐怖を抱かせる(大きな音を出すな、不快だと表現する)
時間のプレッシャーを与えて思考停止にさせる(勝手に時間を指定するなと抵抗する)

もう、くだらないことこの上ない。
ちなみに、全部やられた記憶があるが、すべて相手の意図を汲み取り、回避していた自分を誇らしく思った。
(かっこ)内は、すべてその回避方法。

相手の操作を見抜き、決して流されないこと。相手の作戦を知れば、(元々直感的に知っていたわけだが)大して怖くもないし、心にゆとりすら出てくる。
「(本に書いてあるような人心掌握術を愚直に実行するなんて)アホなヤツだ」

くだらないついでに、
主語に”われわれ”と良く使うやつ → 自分の意見を補強したい
”一般に良く言われている”と客観性をまとうやつ → お前の解釈を教えろ!