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リスクにあなたは騙される〜「恐怖」を操る論理 / ダン・ガードナー

リスクにあなたは騙される〜「恐怖」を操る論理 / ダン・ガードナーを読んでいる。
史上最も安全で健康な私たちが、なぜ不安に脅えているのか?
テロ、死を運ぶ伝染病、環境を汚染する化学薬品、ネット上の小児性愛者……。ニュースでは毎日新しいリスクが報じられている。
だが、本当にそのリスクは恐れるほどのものなのだろうか。よく検討すれば、実はそれほど危険ではないリスクも多い。

誰もが何かにおびえながら生きている様子を、メタリカが歌っていたっけ。
常に誰かから脅され続けていると言い換えても良い。
恐怖を与えれば依存させられる。恐怖は金になる。
人間が、常に不安を先読みすることを避けられない存在なのだとしても、確率的にほぼゼロと言っても差しつかえないような事柄に心を支配されたり、逆にかなりの確率があることを無視している逆転。
以前、このブログで、生理的な不快感を感じさせるようなTVCMへの嫌悪を書いたことがある。
また、政府がメタボリック症候群などの成人病予防に乗り出し、健康な人にまで不健康の烙印を押すことで不安を演出していることに対して懸念を表明した。
ニュースにはリスク感をあおるような話題が目白押しだ。
いっそのこと、すべてのリスク情報には、個々人にとってどの程度の確率があるのかを示して欲しい。
生き方として、「不安を口にするいかなる人間も信じない」という選択もあるはずだ。
面倒だけど、自分なりに危険度を調べて、不要な情報ならば、さっさと切り捨てる。