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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

About YMO

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YMOについての私事

YMOについての私事をここに書くのも躊躇われるが、

旬のネタなので(どこがや!) ・・・・

Index

  1. <邂逅>
  2. <BGM>
  3. <散開・失ってから>
  4. <別の神々の存在>
  5. <深遠な音楽と思想の世界>
  6. <回帰>
  7. <再生>
  8. <まだここにいるよ>

 



<邂逅> 



私は、1969年生まれでして、YMOの衝撃は小学校4年生、ウォークマンライディーンっていうのが一種SFめいたかっちょいいスタイルだった時代です。ライディーンテクノポリスを馬鹿のように聞きまくり、どのようにして演奏されているかなんて全然考えていなかった。 

ただ、シンセサイザーなんていう小難しく・高価なコンピュータで演奏されているという情報だけはあって、雰囲気として憧れていました。 

チャイニーズな雰囲気がなんとなく怖かったような・・・(笑)





■お気に入り曲

ライディーン 

テクノポリス 

・レディオジャンク 

・The End Of Asia

・Castalia

・Insomnia

・Bridge Over Troubled Music

Acrobat





■お気に入りアルバム 

ソリッドステイトサバイバー 

パブリックプレッシャー 



■時代の雰囲気(独善)

ウォークマン、春先小紅、アナログシンセ(Moogタンス)、フュージョンゴダイゴガンダム喜多郎シルクロード)、ビートルズ、アイ

ドル

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<BGM>   



YMOを貸しレコード屋でコンプリートし、ひたすら生活のBGMとして聞きまくっていた時期が小学校高学年〜中学2年まで。

好みは初期にソリッド〜やパブリック〜なんかの電子的中華風音楽だったのが、BGM、テクノデリックオンリーになってきた。浮気な

ぼくらなんか冗談かと思っていました。この頃の関心ごとは完全にサンプラーサウンド。不思議なくらいに多感な感受性で音楽を聴

いていて、雑誌などからYMOの情報を得ることは全くなかった。(アーティストの発言なんてまったく関係なかった) 

中学校一年でヤマハの安いシンセサイザーCS01を買い、メロディを弾いて喜ぶ 



■お気に入り曲 

・エピローグ 

・プロローグ 

・LOOM〜来るべきもの 

・磁性期 

・MASS

・SeoulMusic

・MusicPlans

・Ballet

・U.T



その他BGM/テクノデリックのすべての曲 



■お気に入りアルバム 

BGM 

テクノデリック 

急いで口で吸え(スネークマンショー) 

戦争は嫌だ怖い(スネークマンショー) 

B2ユニット



■時代の雰囲気(独善)

オーディオ、貸しレコード、メタル・ハイポジテープ、FM、アースシェイカーなめ猫ハイスクールララバイファミコン



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<散開・失ってから>  



中学三年の大晦日NHKYMO散開ライブを見る。悲しくて、信じられなかった。失恋にも似ていた。 

YMOがリアルタイムの存在であることを止めてから、YMOへののめりこみが悲壮感を漂わせてくる。(強迫観念) 

ソロワークスやYMOが影響を受けたらしいバンド、後続バンドなどを聞き、YMO関連の情報を貪欲に取得。 

ヤマハのミュージックコンピュータでFM音源シンセサイザーシーケンサーを楽しむ、YMOのスコアとテープにセーブされたシー

ケンスデータが宝物で、ステレオから流れる自作シーケンスに酔いしれていた。 

イギリスで火を噴いたエレポップへの移行が始まり、特にハワードジョーンズに酔いしれる。 

ビデオゲームミュージック(特にゼビウス)にテクノの匂いを感じていた矢先、スーパーゼビウスをテクノアレンジにしたかっちょいい

曲を細野晴臣が演奏していた。NHKで見たE-MUと細野さん、レーザー光線は忘れられない。

あれは、細野さんのひとりYMOだったのだ!



■お気に入り曲 

・マッドメン 

・リンボ 

・ワイルドアンビションズ 

・以信電心 

・Perspective



■お気に入りアルバム 

音楽図鑑 

サービス 

ニウロマンティック

ワイルドアンドムーディ

ビデオゲーム

スーパーゼビウス

リターンオブザビデオゲームミュージック



■時代の雰囲気(独善)

ラウドネス、アイアンメイデン、ジューダスプリ-スト、MTV、エレポップ、デュランデュラン、ハワードジョーンズ、ネーナ、ツッパリ、ゼ

ビウス

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<別の神々の存在>  



自我に目覚めた青年は別の神々の存在を意識するようになる。(中学〜高校)

より激しく・よりマニアックに精神世界の拡大と共に、具体的な行動を起こすこととなる。

この頃のお気に入りは、ブラックというメタルファッションメーカー製の鎖付きTシャツとカスタマイズした安全靴。



ハードロック・メタルバンド”Remainder”結成。ツーバスドラマーとしてのちっぽけなプライドを確立(笑)

お気に入りのバンドをライブハウスで見ること、インディーズレコードを漁りに行くことを楽しみとする。





■お気に入りのアーティスト

マイケルシェンカー、ジューダスプリ-スト、アイアンメイデン、ラウドネス、エックスレイ、ブルーハーツ、セックスピストルズ、テラロー

ザ、ウルフ、エックス、サブラベルズ、ライブハウス、アートオブノイズ、プロパガンダ

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<深遠な音楽と思想の世界>   



大学に進む頃には、赤もしくは黒のスリムジーンズがすっかり定番化し、変人としてのアイデンティティも確立されてきた。

メタリカアウトレイジ、スレイヤーなどスラッシュメタル・パワーメタルを聞きながら、首がもげるような運動をした時期。

なぜか政治的に敏感となり、文鮮明統一教会)、原発中核派などへの批判を一人で開始。(メッセージ付きTシャツ)

脱色したジーンズと長いブーツ、腰まであろうかという長髪でありながら、細野晴臣坂本龍一氏らの発する思想的なメッセージを貪

る青年。(言うまでもなくBurrnの購読者)



ドラマーとしてテクニックや音楽性の幅を求める中、プログレッシブロックと出会う。



過激なヘヴィメタルプログレッシブロック、テクノ的思想の奇妙な同居がポイント。





■お気に入りのアーティスト

細野晴臣坂本龍一富田勲手塚治虫メタリカイングヴェイマルムスティーン、ディーンカストロノヴォ(ドラマー)、ライオット、デ

ビッド・T・チャスティーン、キングクリムゾン、イエスELP





■お気に入りアルバム

SFX

メディアバーンライブ

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<回帰>  



激動の90年代

きっかけは何だったのだろう・・・一通り青年時代のエネルギーを発散した後に残されたのは、テクノへの回帰とエスニック音楽への

傾倒だった。電気グルーブの1stに出会ったから?テレビでソフトバレエに出会ったから?細野さんが先祖帰りをキーワードにした

から?

式部、おおたか静流クライスラー&カンパニー・・・心に強く染みるメロディ、こぶしを求め始める。

表面的な激しさが奥を潜め、感情の流れをコントロールする音楽の不思議(Musicの語源はMagic)

商業としての音楽を消費するのに飽きて、自分の感覚を元に音楽を聞く、そういう段階に突入したんだね。



元を正せば、日本人である自分達を茶化して、中華をシンセサイザーで表現して見せたソリッドステートサバイバー、エスニックと環

境音楽のエッセンスを荒々しいサンプラーの音で表現して見せたBGM,テクノデリック・・にすべての種(DNA?)が仕込まれていたん

だ。エレポップのメロディとアプローチだって高橋幸宏とパラレルに進行していたし、細野さんがノンスタンダード、アシッドミュージッ

クなどで発していたメッセージはエスニックミュージック爆発の前触れだった。

坂本龍一のピアノ、オーケストラに見せるメロディ、ラストエンペラーにおける二胡アーティスト”ジャンジェンホワ”との競演



準備は整った。さぁ、まっさらな自分で音楽と向き合う旅の始まりだ。



キーボードトリオバンド”静流”スタート

エンヤ、式部、フランキーゴーズトゥハリウッド、YMO・・・・自分がやりたかった曲をやるだけのバンド。



異種格闘技カルテット”co-静流”スタート

ヴァイオリン、胡弓、電子楽器(シンセサイザーリズムマシンシーケンサ)、エレキギター、ドラムをとっかえひっかえで演奏する奇

妙なバンドをスタート。

式部、おおたか静流クライスラー&カンパニー、ELPYMO、クラシックの曲を好き勝手なアレンジで演奏。3本のテープを残す。





■お気に入りアルバム



オムニサイトシーイング



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<再生> 



YMO再生のニュースを何で知ったか覚えていない。

静流のメンバー(ちなみに女の子2人ね!)と弟を誘って皆で史上最大のお祭り騒ぎ”テクノドンライブ”に便乗する。

カップのビールを片手に、トランスだかなんだか分からないやたらと高音質な新生YMOに違和感を感じる。

自分が刺激を受けたかつてのYMOではない、イベントとしてのYMO再生の儀式。

明らかにファンサービスとしてのファイアクラッカー、ビハインドザマスク・・・まったく響かないよYMO

トランスミューテーションも悪くないし、久々に聞くYMOコーラスもちっとも悪くない・・。

ただ、自分と目の前にいる元YMOのおじさん達との距離感に寂しくなった。



ただ、ライディーンが始まるかと思いかけた時の会場全体の異様などよめき・・・あれは本当だった。

巨大なエネルギーの渦が、ドームのステージに注がれた瞬間をはっきりと思い出せる。

震えた。涙が出そうになった。

ファシズムのコスチュームで儀式化された最後のステージと共に封印されたはずの怪物がまだ生きていた。



それが確認できただけで充分だ、もうYMOは要らない。

あのエネルギーを放出した多数のYMOチルドレン達が、次世代のYMOを創造しなければならないはずだ。



■お気に入りアルバム

テクノドン

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<まだここにいるよ>



サラリーマン生活に突入し、コンピュータを使った仕事に熱中する。いつの間にかアディエマス姫神元ちとせエニグマ、シークレ

ットガーデンなどのヒーリング系と言われるような音楽ばかりを聞く生活となっていた。心境の変化をよそにしていつも寄り添ってくれ

る”肌着のような音楽”が大好きになっていた。神聖な音楽を馬鹿にしているようで大嫌いだったカラオケでYMOを恥ずかしそうに歌う

ことにも慣れっこになり、音楽を消費することからも遠ざかっていた。



YMOで繋がった大切な友人を失い。多大な影響を与えつづけた親父をガンで失った。

テレビから流れてくるJポップという産業音楽、相変わらずのバラエティ番組、戦争のニュースさえも心に触れることはなかった。



いつだったか、SkechShowというプロジェクトの噂を聞いた。

細野晴臣高橋幸宏のユニットで、ライブでは坂本龍一も合流したらしい・・・・

「へぇ、一時的にYMOになったのか」



午後出勤だったある日、ぼんやりとTVを見ていたら、SkechShowが変わらないはずのいいとものセットに座っていた。

「へぇ・・・細野晴臣高橋幸宏かぁ・・・・」



「え!?細野晴臣高橋幸宏?」



二人の話しの”独特の間”に躊躇するタモリの汗がはっきりと見えたよ。あれはYMOだ。

尊敬し、信頼しあえる人間同士の、遠慮がちにぽつりと話し、相手の話しを斜めに解釈し、微妙に面白く返してみせる技。



熱狂するYMOチルドレンとは別に、(子供の頃からリアルタイムで感じていたはずの)控えめで大人っぽい普段のYMO



後日、SkechShowのAudioSpongeを購入した。

黙ってパソコンのCDドライブ経由のオーディオでAudioSpongeを拝聴する。

「なんだかインパクトがないな」

「淡々としてるな」

「お!やけに幸宏のメロが際立っているぞ」

「むむ・・・ヒアウィーゴーって懐かしいな」

「は