楽器にコンピュータの悪しき文化が持ち込まれているから嫌だ。
やれウイルスだのアップデートだの。
コンピュータが起動するまでの時間は、PCを新規で購入した翌日から、時間軸に沿ってどんどん遅くなる。ハードウェアの楽器なら数秒だろう。
また、1つのOS、同じハードで5年持つか持たないかと言うところ。
かく言う自分もableton Liveのユーザーであり、Cuebaseのユーザーだった。かつては。
USB MIDIインタフェースもUSB Audioインタフェースも持っている。一応。
ACIDでループを繋ぐだけで曲らしきモノが出来上がることに感動したし、ヴォーカロイドでミリアムストックリーがあるなんて聞いた日には、いてもたってもいられなくなったクチだ。
しかし、PCの音楽環境は最悪だ。
シーケンスプログラムのバックで何が動いているのかもわからない。
音楽のためだけにメモリも、CPUもインタフェースも使いたいのに、シーケンスを再生しているだけなのに、急にCPUパワーが100近く上がったり。
本当にストレスでしかない。
電子楽器なら初期のファームウェアのバグが取れれば、10年でも20年でも使い続けられる。
音楽を作っている間の時間の過ごし方も違う。ハードウェアの場合は、当然シーケンサーのスイッチと鍵盤がインタフェースだ。
フィジカルに音を出すと言う感覚がある。
音楽を作る時に、マウスだとかキーボードだとかの楽器以外のインタフェースに触れたくもない。視線移動も姿勢移動も煩わしい。
作業が終わって、やれやれと終わろうとすると、PCの場合は、シャットダウンやスリープにまた待たされるハメに。
最悪なのは、例の「アップデートをしてからシャットダウンする?」を目にした時だ。
お前、どれだけ俺をイラつかせるんだい?