Fantom X6について色々と書き殴った。
泥を塗ったと言ってもいい。いや、言い過ぎた。手に馴染んできて、最近はパフォーマンス、パッチ、キット、サンプルの違いも分かるし、長尺のサンプルをシーケンサーのテンポに合わせることまでできるようになった。
そしたら、なんだ。
最高じゃないか!コイツは。
・パフォーマンスとパッチの音→エフェクター
気が付いたら、MOXFをマスターキーボードと仮構成に使い、パンチのある音をFantomX6から探すような使い方になって来た。
パイプオルガンもストリングスもパッドもドラムも良い。
パフォーマンスで音が良くて「良いねぇ!」と思って、パッチだとそうでもないのには慣れて来た。エフェクトをちゃんとかければ、マシになる。
・スイッチの効きが悪かった件→解消
スイッチの効きが良くなかった件も、エアーでチマチマと手入れしたら、若干良くなった。
押せば反応するってのは、当たり前だが大事なことだ。
・サンプルのテンポ合わせ
iPhoneからサンプリングして、サンプルをエディットして保存して、パッチに組んで保存して、パフォーマンスでエフェクトを付けて、保存して、シーケンサーでサンプルを流しながら、サンプルのBPMを細かく調整する。
14 小節もある長尺をサンプルを、ピッタリとシーケンサーと合わせるまでになたよ。
こんな事をVS-2400CDなんかでオーディオデータでやったら、大変な労力が掛かるだろう。
シンセのサンプラー機能で、長尺とシーケンスをピッタリ合わせるというのはとても良い。
ウェーブにオリジナルテンポ情報を、BPMの小数点まで指定でき、パッチでウェーブにテンポ同期の設定が出来るなんて。つくづくすごい機能を持ってるなと感心する。
・長尺のサンプル素材も音楽制作の一部
中途半端なオーディオ統合だと思っていたが、
MIDIでもフルオーディオでもない、音楽の素材としてのフレーズサンプルは、FantomX6のオーディオエクスパンジョンの考え方が演奏者寄りである事の証明だ。
オーディオサンプル用のメモリーに512MBを足したことも、フラッシュメモリの1GBを足したことも、全てが良かった。
コレは録音用の機能なんじゃなくて、音楽の素材をフレーズサンプリングする機能なんだね。
総て合点が行ったのだよ。
長尺サンプルを沢山使ったパフォーマンスでも、FantomX6の起動時にロードする機能もあるし、鍵盤に向かったら即座に音楽制作に入れるように、きちんと考えられていた。
・アサイナブルコントローラーの利用
それから、ミキサー操作時やサンプルの編集時にカーソルとダイアルじゃやりにくいと思っていた感も、実はアサイナブルコントローラーのつまみで出来ることも知った。
サンプルのスタートポイント、ループポイント、エンドポイントをつまみで大まかに決めておいて、ダイアルで細かな値を入れる。
うん、使えるハードをフルに使っているね。
(直感的とは言えないが、ちゃんとマニュアルを読めって事だ)
・デジタルアウトの恩恵
やはり助かるのがアウトプットのルーティング。コアキシャル端子からドラムやサンプリングを取り出してVS-2400CDに入れている。
マルチアウトのような使い方をするわけだが、
デジタルものをデジタルな音質で出せるのは素晴らしいと思う。
後からミックスし直したい事が多いので。
・次はデジタルインプットか
こうなるとサンプリングのインプットもコアキシャルから入れたいとか思えてくる。
まぁ、iPhoneに入れたMP3をアナログインプットで入れているのでも、昔のサンプラーから考えれば十分良い音なんだけど。
昔、PCベースでサンプリング音楽で遊んでいたた時に買った、大量のサンプリングCDをオプティカルアウトのあるCDプレイヤーから取り込んでみたいとか思ってしまうね。
エスニックネタや声ネタを随分買った。
・FantomX6の素晴らしさ
結局、当初この新しくて古いシンセに目をつけた部分のオーディオ・MIDI統合ワークステーションというのが、FantomX6の最大の武器だと思っている。
・SRXの位置付け
これまでのサウンドカードで豊富なライブラリーというプレイバックサンプラー路線から一つ頭が出た。SRXという拡張ボードは、ユーザーがサンプリングできない音ネタを、プロのスタジオで録音した最高の音質で用意してくれていると、新たに解釈した。
・結局SRX06、09を買う
素人が音ネタとして手に入れられないもの。
オーケストラと民族楽器だ。
SRX06 Complete Orchestra
SRX09 World Collection
INTEGRA7でも出せる音だ。でもINTEGRAにはサンプラーは付いていない。
FAでも出せる音だ。でも、FAにはオプティカルな入出力はない。
サンプリングもSRXもフル活用できるFantomX6は未だに最高なチョイスなのかもしれないな。
シーケンサーもサンプラーもエクスパンジョンも統合した、野心的なワークステーションだ。
本当に、買って良かった。
大好きなシンセになった。