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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

実はFantomGの実力が凄かった件

Two Steps From Hellをするにあたって、シーケンスの遅れ、発音数不足を解消するべく、メイン機をMotif XFから、Fantom Gに交代した。

 

最近はFantomGしか触っていないというか、これ1台でオーケストラを再現できてしまうことに驚いている。

 

■余裕の同時発音数

 

同時発音数は128なので、16の音源を鳴らす場合8ヴォイスを使える。(1音色4ヴォイスなら2和音)

しかも、発音数をリザーブでき、音切れを抑止する仕組みがある。

※Motifにも当然ある。

 

実際に、TSFHの曲を音切れなく、遅れなく再生できるので、これ一台でオッケー。

 

1台で完結の図
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■チャンネルとトラック

ミキサーは16チャンネルだが…
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ミキサーは16パートだが、シーケンサーと音声トラックを合わせて158トラックを扱える。

これまで、パート=トラック=MIDIチャンネルの世界で生きてきたので、実はMIDIもっと多くのトラックを扱えることも知らないでいた。

 

MuseScoreからTSFHのデータを落としてきて、フルスコアのパートと、MIDIデータのパートの対応に苦慮していて気がついた。

 

シーケンサー、ファイル管理も大容量

シーケンサーの容量も大事。

 

・MotifXF6の場合

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Motifで1MBを超えるMIDIデータを読み込めなかった。

更に、本体内にメモリーできる容量もごく小さくて、TSFHの曲を10曲も保存できなかった。

All Songのデータを4つも作って、切り替えながら作業するのが嫌になっていた。

 

・Fantom G7の場合

というところで、Fantomの方はというと…

1MBを超えるMIDIデータを読めるのはOK。

しかし落とし穴があって、やはり1つのプロジェクトで持てる曲数は10曲位。

 

実はフレーズパターン(=一曲中のパートの数)が500までという制限があり、TSFHのフルスコアのような50以上のパートが一曲でうごめいているものだと、やはり10曲位がひとつのプロジェクトの上限。
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結局のところ3つのプロジェクトをUSBメモリー内に保存して、切り替えロードする運用は変わらず。

 

■フルオーケストラ曲の再現が可能!

結論はコレ。

「フルオーケストラの再現が可能」

1-3チャンネルは木管楽器

4,5はホルン

6-8が金管

9-12はドラム、ティンパニ、ピアノ、ハープ、シンセなんか

13-16で弦楽器とソロパートを割り当てればオッケー。

シンセの音ってパート単体というよりも、WoodとかBrassとかStringsなんていうふうにある程度の塊でグループ化されているので、これらを上手く使って、ソロパート以外は単体の音色を選ばないのが良い。