MuseScore という宝の山から、TSFHのMIDIデータを掘り出して、夜な夜なシンセでオケを作る日々。
当初は、どのトラックが何を鳴らすのかの見当も付かず、右往左往していた。
しかし、オーケストラスコアの記譜にルールがあり、また、MIDIチャンネルの使い方にも一定のルールがありそうだとわかってからというもの、正解に近づいてきた。
■もともと正解は書かれているのだが
オーケストラ・スコアを見て、譜面と照らし合わせれば、そこに楽器名が書いてあるわけなのだが、スコアは数十段、MIDIパートは16なので、スコアのパートとMIDIパートがイコールじゃないのがミソ。
■16ピースのパズルの解き方
16ピースのパズルで、10は必ずドラム
01-02-03-04 フルート、クラリネット、オーボエ、バスーンなどが入り
05-06-07-08
ホルンを挟んでトロンボーン、チューバ、トランペットの金管が来て
09-10-11-12ではピアノ、ハープ、歌と打楽器からソロ弦楽器のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと続く
13-14-15-16は
、チェロ、コントラバスと続く。
16チャンネル目がソロ楽器になっていたり、シンセベースになっていたりするし、管楽器のあとからドラムまでの間がシンセだったりする。
■フレーズを聞いて精度を上げる
木管、金管、鍵盤楽器の間が可変で割当を間違えることがあるが、弾いているフレーズと音域でわかるようになってきた。
キーはホルンを当てること。
木管楽器も金管楽器も単音であることが多いので、中域で和音を出しているのはホルンだし、タンギングでスタッカートな演奏をするのはトランペット。
弦楽器は、単体の楽器を充てるか、ストリングスとして充てるかで悩ましいが、刻んでいるのか、伸びしているのか、音域はどのあたりかで、気持ちよく響く音をセンスで割り当てる。
ドラムの音源は、2,4拍にスネアが入っていればロックドラムだし、マーチングドラムのようなスネアが入っていればオーケストラキットで決まり。ティンパニがなっていれば確定。
■難しい場合
シンセや歌が入っている場合は少々むずかしい。
和音で白玉はオルガンか?歌か?と悩む。
シーケンスフレーズを奏でていたらシンセで確定といきたいところだが、ハープかもしれないし、はたまたマリンバやビブラフォンかもしれない。
装飾的な効果を狙っているパートはセンスが光る。
ベルやハープを探り当てたときは「ビンゴ!」と叫びたくなる。
■響き出す瞬間
パートごとに定位を割り当てていき、リバーブをかける、ソロ楽器にディレイをかけると、曲が生き生きと響き出す。
正解を探り当てたと確信できる瞬間だ。
弦楽器はリバーブをたっぷり、低音部は控えめ、フルートやトランペットにディレイをかけると最高。
ティンパニが入っている場合は、ティンパニの聞こえ方が気持ちいいバランスとリバーブで。
16ピースがピッタリとハマり、オーケストラが響き出す瞬間がたまらない。
正解を知ってて、機械的に割り当てていくよりも、耳を頼りに、創造的に楽器を割り当てていくのは楽しい。