前回、SONGとSONGLISTの関係が分かり、VS上でロード、再生できるところまできた。
VS-2400CD データリカバリー② SONGLIST.VS1のハック成功!VSで読み込めるようになった - y-matsui::weblog (hatenadiary.org)
何となく前進し、希望が見えてきた気がするが、油断は禁物だ。
今回は、モリモリと復元してみて、どの状態だと問題なく再生できるデータになるのかを追求してみたい。
■ファイル整理
・対象の特定
復元されたプロジェクトフォルダで、SONG.VS1が存在するものだけを抽出。
・日付昇順順でソート
プロジェクトリスト上、古い録音から順に並べたい。
日付と言ってもプロジェクトフォルダには付け代わってしまった日付しかないので、SONG.VS1の最終更新日で判断する。
(各プロジェクトフォルダ内のSONG.VS1の日付をDirから抽出するという泥臭い作業)
・カテゴリ分け
10GB単位の1パーティション毎にカテゴリを分けよう。
ETHNIC0 :28プロジェクト 7.34GB
ETHNIC1 :33プロジェクト 9.44GB
YMO_TECHNO :47プロジェクト 6.55GB
PROGRE :28プロジェクト 8.49GB
YNGWIE :29プロジェクト 5.62GB
・カテゴリ内で連番の付与
ここ(LibreOfficeのワークシート)で付与した連番の通りに、SONG.VS1内の連番の値や、プロジェクトフォルダの名称を決定する。
泥臭い、血のにじむような(大げさ!)作業の様子
■SONG.VS1とSONGLIST.VS1の編集
前回の作業手順でSONG.VS1、SONGLIST.VS1を編集する。
VS-2400CD データリカバリー② SONGLIST.VS1のハック成功!VSで読み込めるようになった - y-matsui::weblog (hatenadiary.org)
一応手順の再掲(自分が作業するときに参照していたメモ)
SONG
①09に連番を付与
②06~27をコピー
SONGLIST
③0A~2Bに張り付け
④06,07に0A、OB+2で代入
見よ!この努力の結晶を。
2E(46プロジェクトが詰まったSONGLIST.VS1)
・前回からの追加事項
SONGLIST.VS1はどうやら固定長らしい。
00002260のアドレスを持つ行まで、消したり、増やしたりしてはいけない模様。
(システムが初期値で生成するSONGLIST.VS1や、正常に動作しているのを見ると、全部例外なくそうなっている)
※この全行を見て、使ってはいけない部分のマークや、あとどれだけ使えるかを管理しているような気配。(気のせいかも)
具体的には、ディスクチェック(後述)の時に、
X-Link ErrだとかLoose Areaだとか、IllegalDIRとか報告されるのは、これを元にしているんじゃないか?そんな気がするのだ。
VS2400のファイル仕様は、1パーティション10GBを最大12個持てる。
つまりSSDは128GBまで有効に使える。(これ以上のサイズのSSDを使っても、利用されないというわけ)
また、今回のトラブルでも分かったのだが、WindowsPCがVSのディスクを読んだときに、普通にドライブとして認識されるのは、4つまで。それ以上のパーティションは拡張領域として独自に40GBの壁をクリアしている。
拡張部分は、Windowsから見れない、かけないので、WindowsPCでバックアップしたり編集したりを前提にするなら、ドライブは4つまでとした方が良さそう。
実は、ドライブのパーティションは12個ちゃんと普通に存在しているが、MBRを書き換える(読みだすアドレスを指定する)ことでWindowsでも5番目以降の全部のパーティションにアクセスできる。
(もちろん、WindowsでもLinuxでもVSの拡張パーティションに直接アクセスできる手段があれば、12ドライブフルに使ってしまっても良い。)
→VS Wave Export Softwareという神アプリでそれが可能になった。
なので、今回復元したパーティション5つ(4+1)と、以前にバックアップを取っていたパーティション4つは、それぞれ違うSSDで持つことにする。計3枚だ。
→SSDを複数持つことや、SSDの容量ぎりぎりまで使わないことは、SSDの寿命に影響するようなので、その方が良い。
■ロード、ディスクチェック
プロジェクト画面で、IDEドライブを選択して、ディスクチェックをかけると
こんな感じで(かなり時間が掛かるが)整合性のチェックをしてくれる
このドライブ(IDE:0=ETHINIC0)はNO Errだ。よしよし。
次のIDE:1=ETHINIC1はどうかな。
6つエラーがある。
写真が見にくいが、Loose Areaが6つあると言われている。
IDE:2=PROGREはどうかな。
こちらもErrはゼロ。優秀だ。
こちらもErrゼロを達成!
優秀。
最後に、IDE:4=YNGIWEはどうかな。
Errゼロ。
■本当に復元しているのか?=していない
ドライブチェックでErrが無いように見えても、実は音素片が壊れていればまともな演奏にならない。
実際に、ロードして、聞いて・・と聴感チェックした結果がこれだ!
惨敗!
ほぼ、まともに聴けない。
いろんな曲が混じり、タイミングもバラバラで、暴力的にリミックスされた、我がマルチトラックデータ。
聞いているだけで悲しくなる。
もう、復元はあきらめて、録音しなおした方が精神衛生上良さそう。
(バラバラな音素の繋ぎを聴くは本当に辛い。全データを失ってしまったときよりも、復元したと思ったらバラバラだったと知った今の方が辛いかも)
■現在の復元率
D: ETHNIC0 7/28 (25%)
F: ETHNIC1 3/19 (15%)
G: PROGRE 8/28 (28%)
G: YMO_TECHNO 8/46 (17%)
H: YNGWIE 15/29 (51%)
全体 41/150
救えたのはわずかに41曲!T_T
YNGWIE、エンヤ、アディエマスは救出
おおたか静流、元ちとせ、城南海など、生楽器をたくさん重ねた曲を救えていないのが悔しすぎる。