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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

War To End All Wars / Yngwie J. Malmsteen's Rising Force

イングヴェイwithマークボールズでんがな。
「うぅぅむ。さすがマークボールズ」
聞いてるとなんだか、Riotにも聞こえてくるから不思議。
もっとしっとりと歌いこむ曲が多ければ、マークのヴォーカルももっと光るのにな。
イングヴェイは、何を弾いてもイングヴェイだし、過去のどのアルバムとも似ている(笑)。
この辺はさすがイングヴェイ
・・というか、このアルバムの曲調って、マーク以外のボーカルでも全然良かったんじゃない?

過去(自分が新譜が出る度に買い続けていたのはFire and Iceくらいまで)のアルバムは、一応曲調が異なっており、新しいチャレンジなどもあった気がするが、このアルバムは、「ストレートにそのままバンドで演奏したのをレコーディングしました」っていう風情で、あまり作りこまれていないと思う。
特にせっかくマッツがいるのに、キーボードのオーケストレーションとか、サンプリングの重厚な音が鳴りを潜めているのが残念。・・・かといって、マークボールズの泣きのメロディが際立っているわけでもない。
なんか、LiarとかDemonDriverみたいな曲が多い気がするんだよね。
Devils in Disguise、Save Our Love,Trilogy,Eclipse,Black Star,Crying,Motherless Childみたいに色んなタイプの曲が入ってて欲しかった。
いままでのアルバムで、一通り色んなことしちゃってるわけで、その意味ではどれも似てしまうのは仕方が無いというか、イングヴェイの芸風・風格ってことでしょうね。
それにしても、Burrn!の広瀬氏のレビューは笑える。「イングヴェイの模倣が、ネオクラシカル様式美というジャンルとみなされているほどだから、作曲能力に乏しいギタリストにとっては非常にありがたい時代」など、自分がBurrn!誌上で散々様式美を煽ってきた経緯も、すっかり忘れてしまっているようだ。
ブラックモア、レインボー、イングヴェイの流れを継承する様式美系のハードロックが好きだったんじゃないのー?とからかいたくもなる。
「やっぱ、なんだかんだ言われてもイングヴェイは本物だぜ」って力説するほどのアルバムには思えないんだけど。コレ(笑)