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Songs From The Labyrinth / STING

STINGの新作はクラシック!
と言っても、特にスティングの動向に注目していたわけでもなければ、スティングのアルバムを集めているわけでもないのだが。
ジョン・ダウランドという16-17世紀のイギリスの作曲家・リュート奏者の作品を、リュート奏者のエディン・カラマーゾフの伴奏で歌っている。
ジョン・ダウランドやエディン・カラマーゾフを知っているかのように書いているが、それも誤解である。
このアルバムを手にするまで、全く未知の存在であった。
サウンドについては
ジョンウェットン、グレッグレイクを思わせる悲哀、吟遊詩人的なサウンド
リュートの空気感とスティングの息遣いが最高にマッチ。
マドレデウスを始めとするポルトガルのファドを思い出したり、アカペラの曲なんかでは90125イエスのリズムオブラブなんかを思い出したりもする。
4曲目の”流れよ、わが涙”という曲は、17世紀の全ヨーロッパで大流行したとの情報もあるが、聞くだけでため息が出そうなくらいに悲しい曲なのである。
とにかく!リピート再生でずっと流していても心地よく、良質な音楽であることは間違いが無い。
スティング兄さん、素敵なアルバムをありがとう。
(別にスティングと兄弟関係に無いことくらい、分かってもらえるものと思うが)