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スパイ博物館に行ってきた

米国ワシントンD.C.スパイ博物館なるところに行ってきた。FBIのビルのすぐそばにある、小さな博物館でした。CIA,FBI,KGBなんていうスパイの有名どころはもちろんのこと、現在のテロリズムについてもちょっとだけ触れている。
太平洋/第二次世界大戦、冷戦時代やキューバ危機のスパイ活動に関する展示や、スパイが使っていた盗聴器、マイクロカメラなんかがあったりするのだが、ここで注目したいのは真珠湾攻撃がテロとして扱われていることと、オウムの事件もテロとされていること。赤の恐怖とかっていう流れのビデオの後で、北朝鮮の軍事パレードを流していたりして・・・結構、言わんとしているところが明確っていうか、全部自分たちの国の正当性を主張するものばかり(当然かな、国の意思として諜報とか戦争とかしてるんだから)。

真珠湾については、開戦予告の到着が外交官のすれ違いによって遅れたために、順序が前後して”卑怯な先制攻撃”とされているが、事前に暗号解読によって、真珠湾攻撃と開戦の意思を知っていたとか、戦争終結の方法を模索していた矢先に、広島/長崎に原爆を落としたのはジェノサイドだったんではないか?なんて反省を求める場所でもないけどさ(笑)
オウムもテロ(まぁ、これはテロだろうけど・・・オウム信者にとってはハルマゲドン=戦争だったんだよね)、真珠湾もテロ・・っていう括りはどうかと。しかも、北朝鮮武装し始めてるのもテロ?
自分の理解では、国対国で外交とか戦争とかっていう一定のルール(手順)を踏んいる場合は戦争(テロではなくて)、武装勢力や反政府組織が政府のコントロール下以外で勝手に引き起こすものがテロっていう風に思っていたんだけど、定義の仕方はともかく結局は暴力ですわな(テロ=暴力による恐怖政治)。
軍事のプロフェッショナルである軍隊同士の暴力ではないものは全部テロだとしたら、民間人を巻き沿いにせざるを得ない戦争ってのも全部テロだわさ。軍隊以外に民間人が発起して銃を持ったら、軍人は民間人を撃たざるを得ないんじゃなかろうか・・・など想像は膨らむ(笑)

ともかく、スパイ博物館の感想は「思っていたような物凄いスキャンダルとか重要な情報は皆無」。もっと公文書館に秘蔵されていたような、スパイ活動の全容が暴露されているような場所かと思ってました。
・・で「007みたいに颯爽とした世界」を想像していくとはまるってのと、「KGB,CIAが政治の裏舞台で何をしてきたかが網羅的に分かるものでもない」・・っで何を見に行けばいいんだろう?ここ・・って感じなんですわ。