JCO臨界事故の被害にあった大内さんの壮絶な治療ドキュメント
以前ネットで写真だけ見たことがあった。
その時は、放射線って怖いなと思っただけだった
いや、写真の強烈なイメージが焼き付いてしまった。
平静を装うとしても無駄だった。
明らかに動揺していたし、震えも感じていた
今日、書店でたまたま見かけてしまった。中を見るのが怖かった。
どのような結果になったのかを既に知っていたし、その姿も見てしまっていた。生々しい関係者の苦悩を追体験する必要があるのだろうかと瞬時に思った。
・・が直視しなければいけないとも同時に思った。
怖くて読めないかもしれないが、買わなきゃいけない。
と思い、書棚とレジをウロウロした。
帰宅してすぐに読んだ。
数時間後、途中2度ほど涙を堪えながら読了。
政治的な事も反原発的な事も、色々思うが、只々大内さんの、大内さんの家族の、全力を尽くした医療関係者の無念にいたたまれない気持ちだ。
始めにネットで見た目を背けたくなる写真は、大内さんという、当たり前だが名前と、愛する妻があり、成長を願った息子があり、自分の仕事に実直だった1人の男の人生があったのだ。
大内さんの遺体から目を背けてはいけない。
壮絶な83日間の地獄。
生命を否定するあらゆる悪には、全力でNOと言わなくてはならない