hdbenchを使って、VirtualServer仮想サーバ（CentOS5.2）のディスク性能をテストした。
SCSI,IDEでどれほどの違いがあるのかがメインテーマ
バス速度の観点からSCSIの方が高速だろうと予想していたのだが、ヒドイ結果が出た。
＜CentOS5.2＞
読み取り性能は、IDE＝SCSI
書き込み性能は、IDEがSCSIの10倍高速
＜Windows2003＞
読み取り性能 SCSIはIDEの12%高速
書き込み性能 SCSIはIDEの5%低速
ファイルコピー SCSIはIDEの40%高速
こんな元も子も無い情報が
Just forget about vmadd-scsi: use only IDE HDDs for your RHEL/CentOS guests.
Virtual SCSI drives are quicker than the IDE ones on Windows guests == true;
Virtual SCSI drives are quicker than the IDE ones on Linux guests == false.
意訳：
vmadd-scsiは忘れちまいな：RHELやCentOSをゲストOSとして使うならIDE HDDにしとけってこと。Windowsなら、仮想SCSIドライブがIDEより高速だってのは本当だ。Linuxゲストの場合は、仮想SCSIドライブがIDEより速いなんてことは間違ってる。
■結果詳細
・100MBファイル
READ WRITE 単位はKB/s
/tmp 557753 107216
/var 554802 13973
・10MBファイル
READ WRITE 単位はKB/s
/tmp 524288 95325
/var 521679 8813
・1MBファイル
READ WRITE 単位はKB/s
/tmp 174762 61680
/var 149796 8525
ログなどが書き込まれる/varをSCSIにしたのだが、これじゃ完全に裏目に出ちゃう。（汗）
更に驚きの結果がここにある。
仮想サーバのディスクとして、外付けのUSB2ハードディスクを使った場合で、仮想サーバのディスクがIDEの結果
READ WRITE 単位はKB/s
261490 10335
※なんと、仮想サーバのSCSIディスクの方が、外付けUSBよりも遅いという恐ろしいまでの遅さ。
※何か問題がありそうな悪寒。→「vmadd-scsiが機能していないのか？」を中心に調査
■調査経過
・SCSIドライブが存在していると、vmadd-scsiの起動前に、デフォルトのscsiドライバがロードされてしまう。
・/etc/fstabでscsiを使うドライブを外しておいて起動（/varの場合は、別のIDEドライブに退避しておく必要がある）
・lsmodで、ロード中のモジュールを確認する
（rmmod ”モジュール名”でSCSIドライバを外す）
・/etc/rc.d/init.d/vmadd-scsi startを実行してみる
→Starting VM additions SCSI FATAL: Error inserting vmadd_scsi (/lib/modules/2.6.18-92.1.6.el5/misc/vmadd-scsi.ko): No such device
(modprobe vmadd-scsi failed) [失敗]
・・なんていう具合に出て更にドツボ
