y-matsui::weblog

電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ハードロック/ヘヴィメタルについて

このコーナーは、体力をもてあました多くの青年が一度は踏み込んでしまう微笑ましい時期について、自嘲交じりに語るコーナーです。

Index

 

■初めてのハードロック 〜中学1年






>>Earth Shaker



YMOゴダイゴビートルズのテープが宝物だった小学生時代を経過し、思春期に差し掛かる。

ちょっとツッパった感じの友達”武藤”の薦めもあり、アースシェイカーという名前を覚える。

初めて聞いた曲は412、Wall、アースシェイカーっていう曲。アースシェイカーの初期の傑作だ。

その友達と夜中酒とタバコとアースシェイカーを初体験。

ありがちって言えばありがちな初めての体験ってやつ。

バンドのメンバーのいでたちや、どんな楽器で演奏されているかは知らなかったが、メロディや歌詞がストレートに入ってくる”ちょっと寂しげ””男っぽさ”に惹かれた。

アルバムを通して聞いたこともなく、ダビングした412とWALLを繰り返し聞いていた。

ラジオで聞いたマーシーの関西弁と、明るいしゃべりに”かなりの違和感”を感じたが、同時にこの人が白いTシャツとブルージーンズをはいている姿を想像して、ロックを感じた(笑)

甘酸っぱい中学時代の思い出・・・アースシェイカー

「おーまえーーはおーれにすがり涙を見せてーいたー」



Earth Shaker 412 WALL





>>Loudness浜田麻里44Magnum



しばらくすると、自分の周りに44マグナムや浜田麻里ラウドネスの情報が集まってくる。

アースシェイカーのメロディに慣れていた耳には、ラウドネスは迫力があった。

44マグナムのいでたちはショッキングだったし、浜田麻里は不良の姉さんかと思った。

丁度ツッパリとかが幅を利かせている時代だったので、イメージがたぶった・・・・が横浜銀蠅とかの芸能系ミーハーロックとは絶対に違うと確信はあった。(似たようなものかもしれないねぇ)



中学3年になると、それまで特に仲が良かったわけでもない友達”遠藤””五島”と音楽の話でつながり始め、衝撃的なフラットバッカーとの出会い。「Accident」っていう戦争がテーマのアルバムだった。(戦争っていうかゲリラなんだけど)ミリタリーなファッションと逆立てた金髪、射抜くような眼光とゴリゴリとしたサウンド。荒々しくステレオを鳴らすベース&ドラムサウンドが強烈だった。

「おーまえーにゃ、腐った夜がお似合い〜♪」

メタルってメロディよりもサウンドだ!ツーバスがマシンガンみたいに聞こえたし、タムの連打がモーターサイクルに聞こえたり・・



Loudness Ares's Lament, Crazy Doctor, MilkyWay

浜田麻里 Run Away FromYeaterday

44Magnum Satisfaction Street Rock'n Roller

FlatBacker アルバム「戦争Accident」



Indexに戻る



 



■初めての洋楽へヴィメタル 〜中学2,3年






>>JudasPriest



中学3年の時、我が家にCDプレイヤーが入った。YAMAHAの8万円くらいのヤツ。

それまでレコードのダイナミックレンジしか知らなかったところに、いきなりデジタルサウンドだ。

プレイヤーと一緒に買ってもらったのが、JudasPriest/背徳の掟とかくれんぼ/ハワードジョーンズ。

まだまだCDタイトルが少なかったからだとはいえ、ここでヘヴィメタルの神様とエレポップのスターを選択したのは大正解だったと思う。

真っ黒いCDプレイヤーから荒々しく飛び出したジューダスプリーストはただただ強烈。

ヒステリックなロブハルフォードの雄叫び、襲い掛かってくるツインギター、モーターサイクルを思わせる金属的なビート。

怒り、叫び、強さを誇示する。動物的なパワーと情念。

間違いなくこんな音楽体験ははじめてだった。



Love Bites, FreeWheelBurning





>>IronMainden



イギリスのHR/HRが元気な時に、その勢いがリアルタイムで伝わっていた。

ドラムとベース、ギターリフが生み出すスピード感。

2Minutes to Midnight





*思えば、当時ソニーミュージックTVでジューダスの映像を見たような・・・。

エレポップ達に混じって、NWOBHMNew Wave Of British Heavy Metal)も盛んに流れていたと思う。





>>MichaelSchenkerGroup

狼のような風貌をしたギタリスト。

まさにヒーロー然としたお兄さんだった。

ガンダムのキャラクターで言えばシャーかな。

悲しげなフレーズを紡ぎだす指に惚れたね。

最初に聞いたのはなんだったか覚えてないけど(Redskyあたりかなぁ)アースシェイカーとMSGが大好きだった記憶だけがある。



Redsky,CaptainNemo



>>Sccorpions

マイケルの兄、ルドルフである。

こちらも当時大ヒットしてたから、当然聞きかじっていた。

なんだか酒臭くって(今の言葉で言えばブルースロック臭か?)、酒場のロックっていう雰囲気がした。

攻撃性とかっていうよりも、凄くウェットに聞いてた。



StillLovingYou、Hurrycane

Indexに戻る







■ジャパニーズへヴィメタルにずぶずぶ〜高校






高校生にもなると、CDレンタルなる商売が出現し、またRockin'fなどの専門誌により情報収集力が飛躍的に増大。ホールでのメジャーアーティストのライブ(ラウドネスアースシェイカーはツアーの度に・・)はもとより、ライブハウスなどという怪しい楽しみを見つけてしまった。Rockin fに出てくるアーティストはほとんど聞いてたような・・(RajasとかMarinoとか古っぽいのは聞かなかったかな)

ジャンルが違うのにKillerMayとかKenzi、Gustankまでチェックしてたりするのである。ナゴムレコードとやらのイカレタムーブメントを敵視してたのがこの頃。

XRay、Makeupなんていう関西系美旋律HRに出合ったり、盛り上がりつつあったジャパニーズメタルの空気をそのまま呼吸してた。

名古屋に円盤屋というインディーズレコード屋があって、友達”杉原(ちゅーじ)”とレアなインディーズ盤を見つけては興奮していた。



サブラベルズ、TILT、Reactionを名古屋で、SaberTigerは岡崎まで出向いて見に行ったっけ。

サブラのライブでは、トルエン、シンナーなどを吸って暴れる革ジャン軍団に混じって、女の子がいたのがショッキングな光景だった。ライブハウスのTILT、Reactionの躍動感は最高に楽しかった。

この時期、たくさんのインディーズメタルバンドで賑わっていて、Reaction、DeadEnd、Xなど1万枚以上を売ってしまうメジャー予備軍がわんさか。

中ホールくらいの会場を使って、複数のバンドを楽しめる企画モノライブに良く出かけた。

アンセム、リアクション、サブラベルズ、TILTなんだっけなぁ・・・あのイベント、名前も思い出せないけど。当時の友達と名古屋に繰り出したことを覚えてる。(ブラックとかっていうメタルファッションブランドの鎖付きTシャツなんか着ちゃったりして)



高校の後期、特に大好きだったのは、Presious,WOLF,TerraRosa、Dancer、SaberTiger、X-RAYなどの旋律が綺麗なもの。

目黒鹿鳴館あたりでPreciousとウルフのカップリングを見た時に、ひとつの完成形を見てしまった気がした。

HRの美しさとメタルの激しさが見事に融合していて「やられた」と呆然。



どでかいP.A.の音は、それだけで青年の頭と腹を文字通りノックアウトしたのであった。

いつしか、自分の足からこれらのボディに効くバスドラムサウンドを叩き出すことを夢見て。





 

Vow wow Hurrycane

Anthem Empty Eyes ,Wild Anthem ,Tight Rope Dancer ,Night After Night

X-Ray Tell Me About Yourself

Makeup

Burny Project Front Of Line

SabbraBells Dog Fight ,Black Iron Horse ,ルルドの泉

TerraRosa The Endless Basis

WOLF Running Forever

Precious Crazy For Your Love

TILT Bloody Mary

CROWLY

ELIZA

EXCALIBER

GusTank

Dead End Phantom Nation

SaberTiger Rise ,Love You ,Natural Sound ,Crash and Dash ,Break Down ,MABOROSHI ,

DANCER Thunder and Lightning ,Blue Fire ,Dancing in the Ruins

FlatBacker Guerrila Gang ,Nurvouse Distervance ,

EZO

FastDraw 

REACTION Joy Ride

HurryScuary

DOOM

OUTRAGE

PRESENCE

Indexに戻る







■こんなに楽しいへヴィメタル 高校3年






高校1年の時、HR/HMバンド”Remainder”を結成。肉体労働系バイトをしてお金をため、中学の頃の友達から譲り受けた赤いツーバスを武器に、当時高校で一番ギターが上手いと噂されていた”井上”をバンドに誘うのである。こいつときたら、マイケルシェンカーのソロ曲”キャプテンネモ”を弾けるというではないか。

同じクラスの”平松”にベースを買わせ、寺の息子”柴田”に無理やりハイトーンのボーカルを無理強いする。

高校2年の時に、学園祭デビュー。ギタリスト、ベーシストは20〜30Wのアンプと楽器を持参。我が家で雨戸を閉めて練習の日々なのである。練習前は近所に挨拶周りをするという正しきメタラーなのである。



ラウドネスアースシェイカー、44マグナム、マイケルシェンカー、アイアンメイデンをレパートリーにして、同学年のBOOWY、パンクス君達にメタルのパワーとテクニックを誇示して、いきがるのである。



高校3年卒業の頃、稲沢市民会館のホールを借り、PAも手配して、ライブを決行。卒業式の朝にはビラ配り(を予定していたが、当時の担任に「卒業式当日に何かするつもりだろう!頼むよ松井」と言われ、玉砕・・・笑)ならぬ、ビラ貼り。ちょっとなさけない船出だが、会場にはそこそこの知人が集まったわけなのである。



企画段階から親父まで巻き込んでの市民会館でのライブは大成功だった。

ツーバスが炸裂。自慢の工事現場ライト(黄色くてクルクル回るやつね)が光って、怪しさ満点。ピンクとか黄色とか緑とかの見るからに馬鹿っぽいヘアと統一性のない、それぞれのメタルファッションが最高なのである。


大学受験のために、遠く山形を訪れる際、ウォークマンで聞いてたのが、サーベルタイガー、プレシャス、ウルフ、ダンサー

そのおかげで受かったのかどうかは定かではないが、お気に入りサウンドだったことは確か。






Michel Schenker

Michel Schenker Group

RAINBOW

Deep Purple



SCCORPIONS

Judas Priest

IronMaiden

W.A.S.P

Yngwie.J.Malmsteen

Indexに戻る







■スラッシュメタル・パワーメタル・・ 大学前半






IronMaidenばりのイギリス国旗を刺繍したGジャンと黒いスリムジーパン、つま先に金属が仕込まれた安全靴に身を包んだ勘違いメタル野郎18歳が、東北の地に降り立った。

後日、アパート宛に赤いツーバスドラムセットが到着。山形での学生生活が始まった。愛読誌はもちろん、Burrn!、Rythem
and Drum Magazineである。

軽音楽研究会の新人お披露目でAcesHigh/IronMaiden、原曲にはないツーバスドラムで気勢を上げていたその時、後にスラッシュメタルバンドDismayのボーカリスト”武田氏”に声を掛けられるのである。「軽音にツーバスドラマーが入った」との噂で、様子見に来たらしい。このときの武田さんは、革ジャンにラフな長髪で怪しすぎるスラッシャーだったのだ。そう、怖かった(笑)

Dismayのメンバーと顔を会わせ、極悪なサウンドを生み出すこととなる。(当初、MettalicaやOutrageなどのスラッシュ・パワーメタルを演奏していた。)マーシャルをゴロゴロと運び、ガンガン音を鳴らす若者を、当時の大人がどのように見ていたのか・・。大人となった今なら少しだけ理解できる。



聴く方では、必然的に洋物メタル(特にスラッシュメタルデスメタル)に接することが多くなり、同時にギタリストの庄治さんにシュラプネルレーベルの速弾き系ギタリストを教わり、むさぼり食う。



大学3年になる頃、Dismayは東京進出するとのことで、勘違いメタル野郎兼学生の青年は離脱するのである。

20歳の頃であった。(Dismayは強力なドラマーを発見・補充し、江戸に旅立つのであった)



お気に入りドラマー:

ラーズ・ウルリッヒメタリカ)、デイブ・ロンバート(スレイヤー)、スコット・トラヴィスレーサーX



METALLICA    Mater Of Puppets ,Battery ,Fight Fire with
Fire 

PANTERA

MINISTRY

Death Angel

Indexに戻る







■様式美メタル・ギタリストユニット




スラッシュメタラーからテクニカル系ドラマーを嗜好するようになるのは時間の問題だった。ドラムマガジンを愛読し、よりドラム自体の面白さに興味の中心が移っていったのだから当然と言えば当然。メタルからプログレ、セッションドラマー、フュージョンドラマーなどたくさん聞いた。



カコフォニーがスラッシュメタル・様式美メタルの丁度良い橋渡しだった気がする。

以前より、イングヴェイやプレシャスが大好きだったわけで、美しくも激しいカコフォニーがベストだった。

カコフォニーのドラマーで、ディーンカストロノヴォという恐ろしく正確で、手数の多いドラマーがいた。

カストロノヴォになりたくて、彼の参加するプロジェクトのCDをほとんど集めた。(”バッドカンパニー”とかいうどうでもいいバンドは除いて)もう一人、アトマアナーという、カストロノヴォと同じく、セッション系ドラマーがおり、この二人は忘れられないドラマーとなった。



軽音でいくつものバンドを掛け持ちしつつ、様式美メタルバンド結成。馬鹿ウマギタリスト山本さん率いるYamamoto's RisingForceである。

イングヴェイのレパートリーのうち、有名どころはほとんど演奏した。

他にテラローザ、プレシャスなどを演奏していたわけである。



後に、さらに馬鹿ウマベーシスト八高さんをだまし、InstrumentalSoundProjectを結成。

このバンドでは、チャスティーン、マーティフリードマンなどテクニカルギタリスト系をやってた。

この頃の音楽の聴き方って、完全にプレイヤー志向で、渋いフレーズをいかに探すかっていう”嫌な”聞き方してたなぁ。



クリムゾンバンドの派生からオリジナルプログレバンドHexatonique(ヘキサトニック)を神農さんと結成。

へんてこな10拍子の曲PlazmaやHexaFunkなどなど楽しみながら、不愉快な音楽を構築していました。

打ち込みで作曲して演奏に反映したり、わざわざギターフレーズをサンプリングして、打ち込みで構成したり・・

とにかくネタを考えるのが楽しかった。



もちろんこの頃のフェイバリットはキングクリムゾン。

バカスカうるさいツーバスドラムはなりを潜め、「ビル・ブラッフォード最高!」ってな状態だった。

2・4拍にスネアが入らないリズムってかなりショッキングだったし、神出鬼没ビートは、8ビートになれた体にかなりの刺激だった。







Dream Theater

RACER X

RIOT

Yngwie Malmsteen

David T Chastain

Cacophony

Marty Freidman

Jason Becker

Joe Satriani

Stieve Vai

Ritchie Kotzen

Stieve Steevense

Vicious Rumors

Tony Macalpine

Paul Guilbert

Apocrypha

Dr.MasterMind

Impelliteli

MARS





ヘキサトニック、ISPを持って、メタラー・ドラマー松井良行の生命は絶たれた。

代わりに、メロディを求め、打ち込み・胡弓などにのめり込んでいくのである。→テクノ・エスニック編に続く(未定)