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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

ルールを作る人、ツールを作る人

ルールを作る人は、規則さえ作れば、人はこれに従い、万事うまく行くはずと考えている。
ルールを守らないことがあり得ないことで、遵守が絶対条件だ。(ばかげたことだ。)
ルールだけせっせとこしらえて、「ツール提供は追々」なんて言っている。
「こっちがオイオイって言いたいよ」
限りあるリソースしか持たない人間に、複雑なルールを要求するなよ

対して、ツールを作る人がいる。
ルールに従えない人間、ミスをする人間、非効率な振る舞いをする人間をサポートするための仕組みを提供しようと試みる。もっと便利に、もっと楽に。間違いを犯さないように。ツールを作る。
自分は、どちらに属したいかといえば、(いうまでもないことだが)ツールを作る側だ。
ルールを作る立場になった場合でも、ルールを簡単に守れるようなツールも同時に提供したい。
ほら、電子納品なんていうルールの塊を定義して、従わせようとしたじゃない。
でも、ツールが無ければ誰もできないのよ、そんな複雑なルール。
会社のルールだってそうで、複雑怪奇な書類のフローやら、帳票レイアウトを組んで悦に浸っているアホは、全体最適どころか、全体最悪のために貴重な時間資源と、会社の利益を喰っている。許されないことだ。ツールを提供することを優先すべきだと思う。
エクセルで帳票を作って「今後社内の書類はこのフォームで」なんてルール化したはいいが、膨大な書類の整合性を確保するのは各自でお願いしますとか、勝手に必須入力項目だとかを定義しては、項目が入っていないからと、書類の差し戻しを頻発して現場が大爆発とか。
「厳密に入力を求めるならば、オンラインヘルプを充実して間違えないようにした上で、入力チェックが施されたデータベースアプリを作れよ。」と言いたい。

※役所関係の書類がほとんど例外なくイライラさせられない?そんなことない?相手の言葉ではなく、自分達都合の言葉を使っていて、説明も薄く「わかって当然」みたいな高みの視線。間違えると受け付けないとか。

ルールとツールの問題は、情報技術が解決すべき問題が結構多い気もするが、
ともあれ
新しいルールには、新しいツールが必要だ。(ツールを作る前提には、ルールが必要なのだけれども)
と思う。
複雑なルールを遵守するためのツールを提供したら、そのツールを使うルールが結構複雑で・・・なんていうのも笑えないリアルな話なんだけどね。
※ツールを作る人は、それが新たなルールをごり押ししていないかを良く検討すべきだ。

ルールとツールに関してはここにも情報があるよ。