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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

EUYMO-YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN LONDON+GIJON 2008-(完全限定生産) [Box set] [Limited Edition]

YMO名義で3人がライブをやった。」と何かで知り興奮した。
さらに一月前に、タワーレコードに行った際、
「12/10にCD4枚組み、Tシャツ付きボックスセットが出る」ことを知り、更にボルテージが上がった。
一ヶ月をワクワクしながら待った。
今日、それを買った。
スペインとロンドンの曲目を見比べる。
「はふぅぅ。ほとんど曲目が同じだ。」
買う前にチェックできたな・・・悔しいです!
家に帰ってパッケージを開ける。
特典のTシャツのサイズがMだ。「馬鹿野郎。誰がMだ」「マゾのMか!。」それとも、YサイズとMサイズとOサイズが準備されているのか、YMO的ユーモアか・・と一人突っ込む。
インナーも無いし。読み物も楽しみなのにな。
気を取り直して、真剣にCDを再生する。
拍子抜け、横浜のYMOだ。力が抜けたロハスで安全なBGM的YMO
YMO名義とか、そういうの、もう信用しないよ。これじゃ。
”緊張と興奮のロンドン公演と、熱狂のスペイン公演”のコピーも白々しい
どこに緊張が?どこに興奮が?MCもないし、ライブであることを感じられる部分が全くない。ノートPCでデジタルオーディオを流しているんじゃなかろうか?という演奏内容。
「ひどい、あまりにもヒドイYMO
amazonのここに書かれている”ロハスなニカ路線にもううんざり”に完全に同感する。

YMOが大好きだったからこそ、声を大にして言わなければなるまい
「今回のは無いだろう!」と。
浮気なぼくらのYMOにもかろうじて追従し、再生YMOも”アリ”だと受容し、スケッチショウの脱力に年輪と同時代性を感じた。しかし、今回のライブアルバムをYMOと名乗らせ、ありがたがってしまってはいけない。ヒドイコピーバンドが、おちゃらけYMOを名乗ってしまったようなやるせなさ。冒涜と言っても良い。それがたとえ本人達の演奏であったとしても。
スケッチショウの1st、良かった。2ndで何かがおかしいと思い始め、Rescueとかは完全についていけない路線、Rydeenも買ったけど、アレは鎮魂歌だったのかもしれない。HASYMOのDVDが、今回の内容に近い気がする。でも、それならYMOなんていわずに、HASYMOのヨーロッパ公演と言えば良いんだもんねぇ。なんでYMOって言っちゃったんだろう。※1

1万円ですよ、1万円。
しかもね、気持ち悪いのは、(音楽や3人の行動とは関係ないんだろうけど)
本商品は、カーボンオフセットCDでどうたらこうたらで、CDの生産や流通で発生したであろうCO2をオフセットしてるだとかなんとか、わけのわからない説明書き。
くだらない政治活動と音楽をリンクするなよ。CO2取引市場の胡散臭さ。たまらない

※テクノだとか電子楽器を使う音楽が、どれほどのCO2出して、無駄なエネルギー使ってると思ってんだよぉ。ライブともなれば、でっかいアンプ、スピーカーでエネルギーを増幅しちゃうわけですよ。別に電気使いまくればいいんだけどさ。わたくし的には。PCだって電源入れっぱなしだしね。いまさらCO2だ温暖化だなんて、偽善ですよ、偽善。

■後日談
※1 後日知った情報
→海外でHASYMOだとか言っても認知度が低いので、YellowMagicOrchestraと名乗ったらしい。YMOとして再開したという意思ではなく、単なる通りのよいキーワードってことね。
これも追加情報であるが、現在YMOという名称は、アルファレコードが商標を持っていて、勝手に使えないらしい。めんどくさい話だなぁ。


購入後1週間、通勤時のBGMとして聴いている。YMO云々は抜きにして、スケッチショウのライブとして聴くとなかなか良い。特に後半(YMOとかメンバーのソロ曲)。やっぱり曲の説得力が、近年のロハスエレクトロニカとは違うと思う。
定義を変えればいいんだ
YMO:すでに無い奇跡のバンド。二度とよみがえる事は無い
スケッチショウ:たまにYMOのメンバーが合流するエレクトロニカユニット
HASYMO:スケッチショウがたまに過去の曲を演奏するためのユニット、スケッチショウとは別名義。スケッチショウとは異なり、各自のソロやYMOの曲を自由に出来る。おじさん/ファンの同窓会。