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CentOS5.1 on Microsoft VirtualPC with VMAdditionsForLinux

CentOS5.1がVirtualPC上で動作するようになった。
今回は、仕上げにVMAdditionsForLinuxを導入してみよう。
この”VMAdditionsForLinux”本来はVirtualServerのためにと提供されているもの。ダメもとでトライしてみた。→結果:良好
基本的には、VMAdditionsForLinuxを展開した際に出てくるREADME.txtに書かれている通り、素直に手順を踏めば間違いなくインストールできる。
しかし、素直じゃないおさーんエンジニアは、ポイポイと思いこみで作業を進めるので、結果、はまることになるわけ。w
以下、同じ轍を踏まないようにメモしておこう。

・これまでに動作しているCentOSVirtualPCイメージをコピーしておく(これ大事)
→.vmcと.vhd
・ISOイメージをマウント、/tmpなどにファイルをコピーする
VirtualPCメニュー:CD→ISOイメージのキャプチャ
CentOS:デスクトップ上のコンピュータ→CD-ROM/DVD-ROMドライブを開いてもOK
rpmパッケージのインストール(自動インストール用のinstall.shは”実行権限を与えても”実行できなかった)
# rpm -ivh vmadd-kernel-module-RHEL-2.0-1.i386.rpm [ for Distros which have kernel source package as kernel-devel. ]
# rpm -ivh vmadd-heartbeat-2.0-1.i386.rpm
# rpm -ivh vmadd-shutdown-2.0-1.i386.rpm
# rpm -ivh vmadd-timesync-2.0-1.i386.rpm
# rpm -ivh vmadd-x11-2.0-1.i386.rpm --force
# rpm -ivh vmadd-scsi-2.0-1.i386.rpm

※kernelの依存性がどうたらこうたらと言われ、kernel develとかが追加で入る。
その他、証明がないとか文句を言われるが「かまわねぇよ。かたじけねぇな」とよきにはからえ。

RHEL5やCentOS5では、以下の権限付与が必要

# chcon -t texrel_shlib_t /usr/lib/xorg/modules/input/mouse_drv.so
# chcon -t texrel_shlib_t /usr/X11R6/lib/modules/input/mouse_drv.so

※これをしないと、startxとした時に、mouse_drv.soのパーミッションがどうたらこうたらと怒られて起動できない。

・/etc/X11/xorg.confの修正(ここが作業の山場だね)
README.txtをじっくり見つつ、/etc/X11/xorg.confを修正。
ここはコピペできるエディタ環境が便利だ。一字一句でも間違えると、まともに起動しないから。

SCSIディスクを無効にする(使わない場合)ここを参考にしました。

# chkconfig --list vmadd-scsi
vmadd-scsi 0:off 1:off 2:off 3:on 4:off 5:on 6:off

# chkconfig vmadd-scsi off

# chkconfig --list vmadd-scsi
vmadd-scsi 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off



・reboot、startxで様子を見る、OKならinittabを修正してグラフィカルログインにする
→rebootして、ブートメッセージを注意深く見守る。すべて[OK]で流れれば完璧。
SCSI関連のエラーが出ている場合は、vmadd-scsiの部分を見直す
→startxでエラーが出る場合には、エラーメッセージを謙虚に眺める
→XWindowが起動するようになったら、/etc/inittabをviなどで開き、
"id:3:initdefault:"→"id:5:initdefault:"に変更して、保存

・さあ、グラフィカルログインだ。
800*600になっちゃってる場合は、ディスプレイ→ハードウェア→ビデオカードでS3 Trioを選択、解像度をお好みに変更。システム→設定→画面解像度でお好みの解像度にすれば、幸せになれる。

■VMAdditionsForLinuxを入れたらどうなる?

Virtual Server 2005 R2 SP1 上における Linux ゲストのサポートに書かれている通り、XWindowとホスト側のキーボード、マウスを透過的に行き来できる。

VirtualPCでも、”バーチャルマシン追加機能”として知られている。

それから、こっちの方がはるかに大事なことなのだが、VirtualServerのホストOSから、いろんなコントロールができるようになること。少なくともシャットダウンと時刻の同期、ハートビート信号による生死確認ができるようなので、VBSなどで「落ちてたら起こす」「止めて、死んでいることを確認して、ディスクイメージをコピーして、生かして、死んでたらさらに生かして、それでも死んだままだったらメールを出す」くらいのことが出来そう。


■インストール作業中、画面が乱れてコンソールを使えない場合
・ログインしたらifconfigで自PCのIPアドレスだけ確認する
・WindowsPCのSSHクライアントなどでリモートログインする
→(telnetは禁止になってる)