◾️危ない橋
いやぁ、危ない橋を渡る所だった。
というのは、FantomX6への追加投資の話で、
Complete OrchestraだとかWorldだとかというExpansion Boardを高い金を出して買う所だったからだ。少々冷静さに欠いていた。
↓
結局、Complete OrchestraとWorld Collectionを買いました。(2020/04/29)
結論はタイトルの通り。
デジタルモノつまり、PCM音源のシンセは、新しいものが良い。
◾️RolandのPCMシンセの系譜
U220以降のPCMシンセの系譜は、JV、XP、XVときてXV-5080で頂点となり、その後はFantomになったようだが、ここが終わりではないらしい。IntegraでRolandの全音源を統合し、SRXの全12枚が入った。
そこまでは知っていた。
「ハイエンドなので音源に終止符ね、ハイハイ」
◾️現在の回答
さらにその先。つまり現在の話なのだが。
最近のFAに至っては、ネットからSRXの音源をダウンロードして、SRXを2枚分本体に保存できるらしいね。
ってことは、Complete OrchestraもWorldも入っちゃうということだ。最新のFantomもそうだ。
◾️Fantom X6 対 FA6
Fantom X6を中古で約7万円で購入した時に、
「これはやっちまったかも知れん」と思ったが、その通りの展開。今なら中古のFAが7万円辺りまで落ちてきているのを知っていたにも関わらず、メモリを増設してサンプラーとしての録音時間を伸ばし、フラッシュメモリ1GBを追加した。
挙句、6500円を出して、Dynamic Drum Kitまで買うに至っては、愚の骨頂。トータルで9万円だ。
そこに来て、Complete OrchestraとWorldを3万5000円位で購入した日には、軽く12万円を超える。→ヤフオクで2枚で29000円位で手に入れました。結局FantomX6関連で11万円行くか行かないかくらいの金額。
新品のFAが買えてしまう値段だ。
そう、Integraの中古がこれくらいの値段で買える。つまり、Rolandの集大成だ。
装備したFantom X6が今のFAに勝る所って何だろう?
→別の記事”Fantom”X6に馴染んだら最高な件”で書きました。
◾️再度の結論
Integraとその縮小版鍵盤付きFAが、現在のRoland。
PCMシンセの歴史への回答だったのだ。
ソフトウェア音源との戦い、融合を経過して、全てのRolandの30年を総括したって訳だ。
デジタルシンセは新しいものほど良い。
メーカーの提案に逆らわないほうがいい。
特に、ここ20年も浦島太郎だった情薄のオヤジは。
そして今現在は、PCMだけじゃなく、アナログモデリングも全て仮想的にソフトウェアで再構築して、独自チップで高速演算して、リアルタイムに音をレンダリングという世界に突入しているっぽい。ZEN-Coreとか。
◾️改めてFantomと向き合う
現在のRolandの音源の話は良い。今手元にあるのはFantomなのだから。
で、改めてFantomの音を一つずつチェックしてみる。
Strings、Brass、Fluteとても良いじゃないか。
特にBrassのリアルさったらない。
Worldが欲しかったのは何故だ?
Fantomにタブラもあるし、サントゥールもシャナイもある。
Drumの音も良い。特にStandardKit。
SRXのキットは、ベロシティで物凄く細かく変化するようになってる。
待てよ?Drumなら、最新のV-DrumのTD17があるじゃないか。
◾️幸せの青い鳥(カッコ内は後日談)
青い鳥を探し求めていたら、なんだ自分のすぐ側に青い鳥がいたじゃないかという話だ。
Complete OrchestraのYouTubeを見る前までは、生系の音源はMOXF6が最高だと言っていたではないか。(MOXF6も良いし、CompleteOrcehstraも良い)
MOXF6の新しいドラムキットもとても良い。YAMAHAのメイプルシェルのスタジオキットが追加されていて、歓喜したではないか。(今でも歓喜している)
音源、音色を求める旅路には終わりがない。(その通り)
世界の全ての音を求める欲が止まらない限り。(物欲は止まらない)
自分が出したい後は何なのか?(それは自分の外部に存在する場合もある)
今ある数千の音色の中に答えが見つからないはずが無い。(答えは中にも外にもある)
もう、無駄な散財はやめよう。(無駄ではなかった)
いやぁ、危ない所だった。(安い買い物だ)
Complete Orchestraがいかに素晴らしいかを別の記事に書きました(2020/04/29)