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省エネと電気料金の話

少し前”悩ましいのは初期費とランニングコストの話”のエントリーで、
太陽光発電で初期コストを償却できるのは25年後(らしい)」という話を書いた。
もっと具体的に言えば、新築予定の我が家の場合は、2.52kw、初期コスト120万円(サンヨー製)。
(1kwあたりのコストは、47.6万円だから、結構お買い得。)
・・で年間発電量が2520kwとすると、売電価格22円(=買電価格)で、55,440円/年。
単純に月あたりで計算すると4620円となる。22円のままで償却年数を計算すると21年。
10年間44円で計算すると10.5年。
つまり、現在政府が検討しているように、売電価格が10年間、現在の倍の場合、10年で元が取れる。(2.52kw=120万円ならば)
発電量が2520kw(1kwモジュールあたりで年間1000kwを発電するという仮定)
・・で夜間電力と昼間電力の話をすれば
中部電力では、時間帯と買電単価を下記のように設定している
デイタイム:31.4円
ホームタイム:21.2円
ナイトタイム:9.3円

通常料金なら、デイタイムは20.7-27.3円、ナイトタイムは9.3円。
昼間電力を20-27.3円にするか、21.2-31.4円にするかが分かれ道
「20円を基準に、夜間は半額にするけど、昼間は1.5倍にするよ。」ということ。

ここまでで見えてきたのは、基本+昼+夜という3段重ねの省エネ案
基本料+割引:オール電化で、ガス基本料金が不要になる上、電気代が5パーセント引き
夜間電力:エコキュートが、夜間電力で作り貯めした湯を使って給湯することで、給湯に掛かるコストを1/3にする
昼間電力:昼間電力を太陽光でまかなうことで、高額な昼間電力支出を減らす(無くすのが目標)

夜間値引きする代わりに、昼間は割高っていうのがミソ。22円なら、消費者が丸々メリットだが、そうではない。昼間電力の値上げによって、ソーラシステムへの誘導が透けて見えないか?
(ソーラとまでは名指ししなくても、”昼間電力を割安にできるような代替機器”の意味)

結局、どのように転んでも、電力会社が損をしないように誘導できることに代わりはないし、夜間安くて、昼間が高いという設定も、昼間は、工場などの大規模消費のお得意様に回したいので、一般家庭の消費を抑えたい。工場などのお得意様が使わない夜間でも、電力消費を平準化することで、発電所の効率を上げたいっていうこと。止めたり、稼動したり、出力を上げたり下げたりしたくないってことだよね。(これは妄想の部類だが)特に原発の比率を上げて行こうとすると、必須の要件だ。蓄電の技術も確立されていないしね。

将来的には、各戸で使う電力は、各戸で発電すれば、送電ロスも無いし、最も効率的。
電力会社の供給に頼るのは、大きく変動する部分だけ・・っていうのが理想。(「欲しい時だけ頼むよ」ってこと)
別に売って、商売をしたいわけじゃない。自分が使う分を発電したいってこと。
今は、夜間電力を発電する術が無いから、夜間電力を買うのが必須になっている。

あ!、「10年後に売電価格が11円(現在の半分)になったら)」とか「夜間電力が値上げになったら」、そのときは、ガスなどの代替エネルギーへの切り替えもままならないから、電力会社の手のひらで転がされるってことなんだよな。
そういう意味では、ガス会社や電気設備会社との熾烈な競争状態がずっと続いて、ユーザに選択肢が残っているのが望ましい。
オール電化って、電気が止まったら、風呂も洗面もカップラーメンで腹を満たすこともできないんだよね?
やっぱり、太陽光発電でサバイバルできないとまずいか。
あ、太陽光発電システムって、電源は自分自身で取れるのか?電源供給が止まったら使えないのか?
謎が謎を呼ぶ。
→自立運転モードというのがあって、非常用コンセント(通常のとは違う)で最大1500Wまで供給できるらしい。やったね。パパ