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放射能を含む冷却水漏れ、問題ないって

佐世保に寄港している米原子力潜水艦”ヒューストン”で放射性物質を含む冷却水が漏れた。総量18500ベクレル*と微量なんで「問題ない」らしい。
「問題ない」は心理的な言葉であって、論理的ではない。
問題ない理由を説明しなければいけない。

米国も日本政府も「問題ない」といわざるを得ない立場なんだろうが、果たして、彼らが「重要な問題だと認識している」と言うことを期待できるのだろうか?
問題視したいマスコミと、問題化させたくない軍、政府。

論理の世界では、
・ないことを証明することは難しい
・あることを指摘することはたやすい
・・ので、”問題ない”と言おうとすれば、マスコミ各社よりも何倍も労力が掛かる。
マスコミ各社も「問題だ」と騒ぎ立てたいという(隠された)目的があるのならば、
問題となるレベルの放射能である根拠を示さなければならない。

※先日の中越地震の冷却水放射能漏れの場合で、9万ベクレルとのこと。

放射能の単位、ベクレルってなんだ?
「1秒間に何個の原子核が放射性壊変を起こしているかによってあらわす。1秒間に1個の原子核が放射性壊変しているとき、放射能の強さは1ベクレル(Bq)であるという。」
比較
天然のウラン238 1グラムあたりの放射能の強さ1万2000ベクレル

うーん、ピンと来ないね。1グラムのウラン238に相当する量の放射性物質が垂れ流されたって言ってもなぁ。

絶対量ではなくて、人間の体がどれくらいなら大丈夫なのかだ
「原子炉等規制法と放射線障害防止法では、一般の人の年間(総)被ばく許容限度は“自然放射線による被ばくに加えて1年間に1ミリシーベルト(mSv)”と決めている。 」
「日本列島の自然放射線レベルは、1年間あたり0.8(神奈川)〜1.2(岐阜)ミリシーベルトだから、自然放射線レベルの2倍の放射線量(平均0.3マイクロシーベルト/時間)の場所に1年間いれば、年間許容限度を超える線量を受けることになる。」

また新しい単位だ。シーベルト
今度はベクレルとシーベルトの読み替えをしないといけない。

人間への影響が大丈夫か大丈夫じゃないかを言いたいなら、シーベルトで提示した上で「問題ない」とか「問題だ」とか言うべきじゃないのか?