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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

Googleを支える技術 / 西田圭介

巨大システムの内側の世界
従業員1万人以上、PCサーバ200万台が支えるWebサービス企業Googleの裏側。
分散ファイルシステム GoogleFileSystem
分散ストレージシステム Bigtable
分散ロックサービス Chubby
分散処理の基盤技術 MapReduce
分散処理の言語 Sawzall
専用に開発された独自技術の数々を紹介すると共に、HDDの故障見積もり、コストパフォーマンスの算出方法、電力消費の抑え方など、考え方の参考になる。
驚くことに200万台のコンピュータが消費する電力は、年間300MW、原子力発電所が一年で生み出す電力が1000MW。原子力発電所1基の1/3で、Web検索エンジンやGoogleMapsを提供しているのだとすると、結構高いコストを支払ってるんだなぁと分かる。金額規模で900億円/年と試算されている。
PCサーバの消費電力の少なくない部分をCPUが占めているのは知られた事実だが、これとほぼ同様の比率で、電源回路で損失が発生していることに注目し、独自の電源回路を開発、実装してしまう”徹底した探究心”が凄い。
OSはRedhatLinux、Ubuntu、言語はC++JavaPythonが使われているらしい。