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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

1リットルの涙(劇場版)

劇場版の”1リットルの涙”を見た
TVドラマから入って、原作本、劇場版
すっかり”1リットルの涙”オタクである。
すでに自分も1リットルの涙を流したんじゃないかという感じがする。
こちらの方は、大西麻恵の迫真の演技がとても良い。
原作に忠実で、余計な演出がない。淡々と主人公の闘病に焦点が当たっている。
原作を読んだ後からすると、あの場面もない、この場面もない・・と感じる部分もあるが、未公開シーンを見ると、結構丁寧に撮っているが、省いたんだということが分かる。
ものすごく難しい選択だと思う。本音としては、3時間くらいかけてでも、原作の全エピソードを丁寧に描いて欲しかった。

映画ではカットされたけど、絶対に省いて欲しくなかったシーン。
1:冷たい廊下を這う亜也の後ろについて這う母の姿
2:子供をつれた母親から、差別に満ちた言葉を投げかけられるシーン
3:最後の瞬間で、大好きな音楽が小さな音で流れ、心電図の波形が一本の線になった場面

逆に、映画で光っていたシーン。
松金よねこのチャキチャキおばちゃん最高!(これこそ、この映画最大の脚色とも思えるだけど。まぁそれはいいや。悲惨な話ばかりじゃなくってね、ほっとしたいから)
泣きながらホットドッグをほおばる亜也も良かった。
出演者の全てが素晴らしい。きっと原作を読んで、役に入り込んだのだと思う。