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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

水谷修氏の講演会に行ってきた

夜回り先生水谷修氏が、実家のある稲沢市にやってきた。
いま子どもたちは・・・
〜私たちにできること、しなければならないこと〜
と題する講演会だ。
中ホールは満員の人で、ホールの外には、モニターと折りたたみ椅子まで用意されるほどの盛況ぶり。
13:30-15:00まで1時間半。密度の濃い時間があっという間に過ぎ去った。
話が終わって拍手が沸き起こった瞬間に時計を見たら14:59。
「プロだ」
何百回も同じ話をしているんだろうけど、アレだけの話を、何も見ないで話し、ぴったり1時間30分で終える芸。凄い。

話された内容の半分以上は、すでにメディアや本で聞いたことのあるエピソード。
しかし、生の声を聞くと凄い。起伏や会場とのやり取り、呼吸、表情。
言葉に力がみなぎってるし、眼力に圧倒される。
昨日は、名古屋の繁華街に夜回りに行き、薬物の売買の現場を押さえようとしたらしいとか、講演会で行く先々で夜回りを続けているらしいこと・・など、メディアで知るよりも何倍もリアルな夜回り先生に触れた感じ。
巧い噺家の話芸、イエスキリストを思わせる求道者のイメージ、責任感のある一人の大人、誰もなしえない偉業をする超人、正しさのど真ん中を突き進む人、温かさ、厳しさ。
。数回涙が出る瞬間もあった。
「この人、弟子を取ってないかな?」そんなことを思ったりもした。
正しい生き方にちょっと憧れて。
水谷氏が相談に乗ったり、救ったり、触れ合ったりした人がすでに一万人、水谷氏の呼びかけに応じ、協力者として動いているらしい。朝8:00と下校時の3:00には、大人たちが子供に声をかける運動をしているとのこと。仕事中でも、家事中でも手を止めて、「こんにちは」とか「おう!どうした」とか声をかけるんだと。
それから、繁華街のいかがわしいポスターやチラシを剥がし、看板を回収するようなことも続けているらしい。16年回も続けている。凄いことだ。
子どもたちの現場に立つ、声に耳を傾ける。子供の問題は大人の責任だから、とことんまで世話をする。10褒めてひとつだけ叱る。辛抱強く正しいことを教え続ける。
自身は先が長くない(リンパ腫だと言っていた)との事だが、出来るだけ体を大事にして、長生きして欲しい。