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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

反社会学講座 / パオロ・マッツァリーノ

世を惑わすいんちきな社会学の言説を、同じ社会学の手法でひっくり返す反社会学
この全20回の講義をまず読もう。
先に”つっこみ力”を読んでしまった場合は、前半の犯罪数の統計トリックの部分は重複になってしまうが、どこをとっても面白い話ばかり。
前半の統計トリック以外は、ちょいウザオヤジ”パオロ・マッツァリーノ”氏の知的/エスプリエッセイという感じ。
ネットにスタンダード反社会学講座というのがあって、ほとんどこのサイトで読める。
全部にコメントを入れたいところだが、ひとつだけ
”ふれあい大国ニッポン”というネタがあって、行政がやたらに”ふれあいたがる”ことをからかった名文。
自分も、行政が作る施設に”ふれあい”が多く、偽善に満ちているなぁと感じたことがある。
不要な箱モノをバンバン作っておいて、”ふれあい”オブラートに包んでおけば、誰も批判できまいといったニュアンス。なんかベタベタした感じも嫌いだ。ふれあい
偶然に出会ったもの同士が、ふと触れ合う。いいじゃないか
しかし、行政が用意する舞台としての施設+ふれあい。
「どうぞ、市民の皆様、ここで触れ合ってください」って
皆様のふれあいの場として・・って、「おぃ、誰かが頼んだのか?陳情したのか?」