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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

100億稼ぐ仕事術/堀江貴文

渦中の人堀江貴文のノウハウ本。
ホリエモンの快進撃はこの1冊から始まった。」とある。
タイトルのフェイクっぽさもたまらないが、「ホリエモンの快進撃がここから」とあれば、
「そこに転落の原因も潜んでいるに違いない」などと手にとってみた次第。
どんな強烈な哲学なり、奇異な発言が詰まっているのかと思いきや
読み進むにつれ
「おや?かなりまともなことばかり言っているじゃないか」
要約すれば
・時間を大事に使え
・メールなどのITツールを使いこなせ
・節約することで利益を得る
・顧客に喜ばれるモノ・サービスを提供できれば必ずリピートしてくれる
・・・なんて、今の勘違いした経営者よりもよっぽどまとも。逆に正統すぎて気持ち悪い。

メーリングリストでディスカッションしておけば、無駄な会議の時間を削減できるとか、メールの送受信履歴がそのまま仕事の議事録だ・・とかスケジュールをグループウェアで共有すれば・・・なんていうのは、何も目新しい訓示ではない。
抵抗感が無いと言うことは、自分が堀江的感性の持ち主だということか?
メディアで見るふてぶてしい”唯我独尊”や”妙な自信家”をあまり感じない。
(あのホリエモンというキャラクターは、メディアがぺたぺたと貼り付けた虚像なのでは?などと思ってしまう)
「当たり前のことを当たり前のようにできるような会社でありたい。」というようなことも書いているが、「株式会社は株主のモノ」というやはりホリエモンだなぁという部分もある。しかし、これは信条の話であって、堀江貴文という人間がそう考えて、会社を運営していても何も問題はないはずだ。
TVでライブドアという会社の人間を見ると「オウムみたい」と感じることがあった。子供じみた役職者の発言とか、妙なフランクさとか・・・、しかし、この本に書かれているごく当たり前の、常識的な事業ノウハウ。
堀江貴文という人間は、本当に犯罪を犯したのだろうか?