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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

Fallen Angel / MAXIM

たまたまCD屋で見つけた。プロディジーのフロントマン”マキシム”の2ndソロアルバムということらしい。
帯にある「攻撃性の中に潜む混沌としたテーマ」ってのは大嘘で、中を注意深く聞いてみると、”ヒップホップ”である。
快進撃を続けるプロディジーとは別に、自我を確立したいという欲求を満たすものとしてソロ・・・とは良くある動機である。プロディジーがリアムのソロプロジェクトの色彩を強める中(最新のオールウェイズ〜は特にそうらしい)、マキシムが機材を買い込んで自宅スタジオで制作したアルバムが”ヒップホップ/ラップ”とは・・・ちょい残念。
強烈なビートと、洗脳的色合いなリフ、劇物のアナログシンセサウンド、そこに絡むマキシムらフロントマンのラップ、叫びこそがプロディジーの醍醐味!と思っているので、このソロアルバムでは物足りないのである。
※2月の来日に合わせて、リアムのプライベートなソロアルバム(インディーズ版)がリリースされるらしいので、そちらの方が本命かな。

↑を書いた後、全曲一通りチェックしましたよ。
泣けてくる・・・。通しで聞けないくらいのつまらなさに。「これ、即効中古屋に流してもいいですか?」って感じ。
それでも1-4曲目までは「ほぅ、ポップですな」「ん?女性ボーカル?」とかそこそこ変化が楽しめる。でも、13曲はキツイ。どこが「前作から大きく洗練されたサウンドが生み出された傑作」だよー。この手の音楽が大好きなら、もしかしたらもっと違う評価になるのかもしれないけど、「マキシムさんは、こういったヒップホップがやりたかったのね・・・」と複雑な心境です。美容室あたりでエスニック系雑貨屋で掛かっているような音楽。
先に購入したプロディジーのベスト版の中で最もかっこよかったのが、おまけのDVDライブ映像に映っていたマキシム。マキシムのライブでのはじけ具合は、プロディジーが”ダイナミックなヘビーロックバンド”だと認識するようになったほどの衝撃だっただけに残念すぎる。
うぅぅん、メンバーのソロ作品のすべてを愛するほどには、プロディジーのことを受け入れてるわけじゃない自分に気が付いたよ。たぶん、リアムのソロを聞くと、自分が好きなプロディジーが詰まってるのかな?
プロディジーの2ndもまだ、好きになれないでいる偏った私なのである。