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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

Maroon5 Live Friday 13th /MAROON5

大ヒットアルバム”ソングスアバウトジェーン”の全曲+未発表曲、カバーの全14曲。
抑制された感じで始まり、終始落ち着いたライブパフォーマンス。各々のプレイはまるでスタジオミュージシャンのように完璧。長いツアーの間に熟成されたのだろうか?全プレーヤーが一流だった”ポリス”のシンクロニシティコンサートを見ているかのよう。空気感も似ている。
MAROON5と言えば、胸キュンメロディと70年代のロック臭と思いきや、ドラムのかっこよさが際立っている。
物凄くタイトなリズムは、音色だけの問題ではなく、細かなキメごとにきちんとミュートしているのがポイント。ライブだと暴れがちなドラムの音が、スパッ!スパッ!と切れる切れる。※
それにしても、ライブ中の黄色い歓声は凄い。ほとんど10-20代の女性のモノらしいが、(音楽的には似てると勝手に思っている)ジャミロクワイStingの年齢層とも違うっぽいなぁ。日本で言う、平井堅なんかに似てるのかなぁ。いや、もっとティーンのアイドルって感じかな。
ゴリゴリのロックじゃないし、アニュイなボーカルは女性向けな気もするけど、こんな良質なソウルロックを、思春期をロックで過ごしたおっさん達が聞かないでどうする!。・・・って言われなくても聞いてるか(笑)
で、今突然思い出したんだけど、ピンククラウドとかサイケデリックスとかの”Char関係のロック”、キザイアジョーンズなんかを聞いてる時の脳波に近いような・・・。

※このDVDでドラムを叩いているのは、サポートメンバーだってさ。
「なーんだ。やけに上手すぎると思ったよ(笑)」
オリジナルメンバーは肩の故障のためコーラスとして参加
ファンやメンバーには悪いけど、このツアーメンバーの、タイトなドラムの方が好みだなぁ

このDVDの面白いおまけは、過去”カーラズフラワーズ”という名前で活動していたころのライブハウスでの演奏。
「おぉぉぉ。アメリカでタケノコのごとく乱立していた”グランジ”バンドじゃないかぁぁぁ!」
客層はアホさ加減丸出しのいかれたティーンズだし(薬やってるんじゃないの?っていう動き)、メンバーもモッシュしながら演奏してる。パンクの曲で弾けてたり、だらしないファッションも”まさにティーンズバンド”
学生の頃のバンドって感じで貴重なショットですな。音もホームビデオらしく割れてる。(そこがまたレアな感じがして・・・自分とか知り合いの過去のバンドのビデオを見てるような)

このバンドがShe will be lovedを生み出しちゃったいうことが奇跡に思えてくる。