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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

プライバシーゼロ社員監視時代/小林雅一

「メールトラフィックの監視だけでなく、アプリケーションの起動、内容まで監視される時代が来るよー(実際に来てるよー)」って危険を告発する内容。
自分もプライバシーを覗き見されるのは反吐がでるような嫌悪感を覚える。
しかし、職場でエロサイトを見たり、ゲームしたり、競馬情報を見ていたりするダメ社員を擁護するつもりもない。
アプリケーションを開くだけで、カチカチタスクを切り替えているだけの無能社員にはイライラする。
しかし、潔癖症みたいにすべてを監視すべきなんだっていう人間不信、性悪説な会社経営ってのは納得いかない。
経営者、上司って、社員のプライバシーに干渉するほど偉いの?ってこと。
サラリーマンが現代の奴隷階層だっていうのは、何となく気づいているものの、一応”民主的な手続きや法律に保護された国民である”っていうファンタジーを信じて生きてるわけで(笑)

「社員を監視をしないと、個人情報が漏洩して莫大な損失を被る」とか
「勤務中の情報は会社のものだ(だから監視しても当たり前だ)」とか
「アプリケーションの稼動時間を知ることは、不透明なPC上で仕事が完結してしまうホワイトカラーのKAIZENを推進する」なんていう見え透いた嘘。
監視の裏側にあるものって、もっと生々しい人間のいやらしい感情”覗き見趣味”だと思う。
疑心暗鬼に陥っていて、部下を信用できない上司や経営者が、パラノイアに陥って導入する監視機械。
自分の覗き見趣味や無能さを正当化できる格好の材料が”個人情報漏洩のリスク”や”生産性向上”だったりして。
気持ち悪い人間がこれ以上増えないことを望む。
ん?自分?
もちろん情報の中核を握って、アホがアホなITの使い方をしないように防衛する立場を目指しますよー。
メールシステムもファイアウォールも監査ツールもOSもTCP/IP通信も、全部管理する立場で、経営者の片腕になって会社の業績の為にも働くし、不正についても事実を元に強烈な告発する側にも・・・(笑)
善でも悪でもなくですよ。