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罪を憎んで人を憎まず?

小泉首相靖国参拝の日程を問われて「ごく自然な気持ちで・・」・・・云々かんぬん、「罪を憎んで人を憎まず」(中国の孔子の言葉です)と相手方の知性を借りて、スマート(皮肉たっぷり?)に決めたように見えた。
それと関係するのかどうか知らないけど、会合をドタキャンされた、非礼な振る舞いだなんていうニュースも同時に流れてた。
これについて、様々なblogでも話題になっているようだ。
「罪を認めたことになるんじゃないの?」っていう意見があったり、「罪を憎んで人を憎まずっていうのは、被害を受けた側が加害者を許す際に使うんじゃないか?」なんてのがあったり・・。戦争は両者加害も被害もある上に、一応、先の戦争では勝者は中国っていうことになってるよね?だから、いち早く常任理事国入りして、核なんかも持ってるわけ。(笑)
・・がそれ以前に、もうひとつ突っ込むところがある。

A級戦犯かどうかを日本国政府が認めたんだっけ?っていうところ。
戦勝国が裁いた(違法な)裁判が前提になっているっていう部分は突っ込む箇所ではないだろうか?
また、罪を憎んで人(個人)をA級戦犯とみなしたのが本当だとしたら、それだからこそ、後の日本人全体の罪を免れたっていう側面もあるんじゃなからろうか?。(ドイツが、ナチスの犯罪はドイツ国民が望んでいたことではない・・・という切り口で、国家の犯罪であることを却下した上で、いまだにナチス残党を追い続けているように。←これ、ちょっと前にロシアで反ファシズムのキャンペーンがあったよねぇ。ドイツって今後もずっとああいう場所に出席して、「いまだに我々はナチスの犯罪を許せません」って踏み絵し続けなければならないんだろうか?)
でも、国家間の戦後処理(賠償)が終わったと思いきや、いまだに内政干渉があるくらいだから、A級戦犯を処刑にしたから、日本国の戦争の罪が無くなったわけじゃ無いみたいだね。
小泉首相に対して「今は、国家のトップとして、靖国を問題化しないほうが大人なんじゃないか・・・」なんていう、まさしく大人の意見(皮肉ですよ)もあるようだが、対人関係でも言われる通り、最初にがつんと正面切って言い分を言っておいたら、後は仲良くなるだけ(だんだん印象はよくなる)ってことはないのかなぁ。悪印象くらいの方が、本当のコミュニケーションが出来るっていうような。
靖国をアイコン(偶像)にして内政干渉とか、英霊とか言葉を費やすよりも、戦後保障は終わっていないのか、ODAはどうするのか、海底資源の取り分は?とか日本と中国の関係はどうあるべきかに言葉を費やしたらどうなんだろう?常任理事国入りとの交換条件だなんてアホらしいなぁ。取った取られたの政治の世界の話だから、宗教家/道徳家である”孔子”が出る幕じゃないと思うけど。(笑)