y-matsui::weblog

電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

言葉の常備薬/呉智英

久しぶりに本屋に行ったら、”封建主義者”呉智英先生の新刊(・・・って言っても2004年10月30日が初版)が出ていたので手に取る。
”言葉の常備薬”
「ほほう、ちょっと前に日本語がブームになってましたなぁ」「豊富な知識で日本語の変な使われ方や教養俗物をばっさばっさ切るんでしょうなぁ」と期待。
うぅぅぅん・・・小難しいぞ!呉先生。いつもの軽妙な皮肉が薄いかも。

しかしながら、学者的な”裏づけ”豊富な見解や今起こっている現象への鋭い指摘はさすが。
自分なども怪しげな日本語を使っていないかを辞書やウィキペディア(汗)なんか確認したりするが、たぶん呉先生のような方に”辛らつな突っ込み”を入れられないかと、冷や冷やしているからだと思うのである。
言葉がその人の知性を表すものなのだからして、簡単にひっくり返されるのが怖いのである。

少し前「馬鹿の壁」みたいな馬鹿の付く本や、正しい日本語みたいなのが売れていた時期があるが、みんな(誰だよ?!)自分が馬鹿と思われたり、間違った日本語を使っていないかが不安なんだと思う。