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電子楽器、音楽、コンピュータ、プログラミング、雑感。面倒くさいオヤジの独り言

”5回の何故”が何故必要か?

トヨタ生産方式(TPS)の中で重要視される”継続的なKAIZEN”の中で、「不具合が発生したら5回の何故を繰り返せ」というスローガンがある。

原因はひとつではない。(表層の結果に過ぎない)
・・という意味なのだが、人間の保身傾向を戒める非常に深いスローガンなのである。
いわく、「原因を本質ではなく、他に求める傾向がある」からこそ「言い訳的な原因(実は結果を連呼しているだけ)を剥ぎ取っていくプロセスの中にヒントが隠れている」という意味なのである。(多分)

例えば、ソフトウェアでバグが多く、納品後の工数が増加してしまうという問題があるとする。
1:バグの発生が多い←原因ではなく、単なる結果の認識
2:何がバグであるかがコーディング時に規定されていない←原因を探ってみる
3:規定されていない仕様が何故発生するかが分かっていない←発展させてみる
4:仕様を決めるのが顧客である場合にあいまいさが混入する←仮説を立ててみる
5:パッケージ化、流用部品によってあいまいさを排除する←検証してみる

・・・っていう感じになるのかな(不安)